動画配信大手のNetflixが、今年上半期に日本での会員数1,000万人突破を達成しました。過去4年間で会員数は倍増し、日本市場での存在感を大きく高めています。
この急成長を支えているのが、日本オリジナルのドラマやリアリティ番組の人気です。『地面師たち』や『極悪女王』といったドラマ、そして『ボーイフレンド』などのリアリティシリーズが多くの視聴者を魅了しています。
一方、英語コンテンツでは、人気漫画『ONE PIECE』の実写版を含め、視聴ランキングの首位に入った作品はわずか2作です。日本は自国のコンテンツを好む傾向が強いと、日本向けコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏は分析しています。
この流れを受け、Netflixは『地面師たち』の大根仁監督と5年間の独占契約を締結しました。日本発のオリジナルコンテンツ制作に、さらに力を入れていく方針です。
また、日本アニメの人気も世界的に高まっており、昨年の全世界での視聴回数は10億回を超えました。非英語コンテンツの中でも、日本語は韓国語、スペイン語に次ぐ視聴数を誇っています。
ネット上では、「アマプラ、Hulu、U-NEXT、NETFLIEXに同時加入してたことがあるが、ネトフリが1番使い勝手が良かった」「ドラマや映画の作りが凄く良い」「単純に観たいコンテンツが多い」などの意見が寄せられています。
『地面師たち』の裏話を暴露 「もうええでしょう」は言い過ぎ
映画監督の大根仁氏が今年9月、Netflixと5年間の独占契約を結んだことが明らかになりました。今後5年の間に、大根仁氏は新作のNetflixシリーズや映画を複数製作し、同プラットフォームで独占配信されることになります。
12月2日に都内で行われた「現代用語の基礎知識」選「2024ユーキャン新語・流行語大賞」発表・表彰式では、『地面師たち』で流行語にもなったセリフ「もうええでしょう」について言及しました。
「本来であれば『もうええでしょう』というセリフを発したピエール瀧さんがこの場に登壇したほうがいいんじゃないかと思いまして、行きましょうよと伝えたんですけど」と語った上で、「『自分はセリフを言っただけ。あのセリフを考えたのは、脚本を書いたのはあんたなんだから』という風に言われました」と説明しました。
また、このセリフを言ったピエール瀧氏は、撮影中「言い過ぎだろ」と思っていたなどの裏話も明かしました。挑戦的な作品作りに意欲を見せる大根仁氏。今後のNetflixでの活躍から目が離せません。