「頂き女子りりちゃん」が3度目の逮捕 だまし取る手口をマニュアル化 被害総額は2億円以上

「頂き女子りりちゃん」と名乗り、恋愛感情を背景に多くの男性から現金をだまし取ったとして渡辺真衣容疑者(25)が逮捕されました。今回で3度目の逮捕となり、お金を取る手口をマニュアル化してネットで販売し、特定の男性を「おぢ」と呼びながら数十人の男性から現金をだまし取りました。被害総額は2億円を超えるとのことです。

渡辺真衣容疑者の主な貢ぎ先として、26歳のホスト「狼谷歩」こと田中裕志容疑者(26)が挙がります。田中裕志容疑者もまた、23日にホスト店の責任者である橋本一喜容疑者(34)とともに逮捕されました。

警察によれば、22日に再逮捕された渡辺真衣容疑者は、横浜市の54歳男性に対して「会社の立ち上げに失敗して借金が残った」と嘘をつき、約5,200万円をだまし取った疑いが持たれています。

そして、田中裕志容疑者らはその事実を知りながら、現金およそ4,000万円をホストクラブの飲食代などとして受け取った組織犯罪処罰法違反の疑いがかけられています。

田中裕志容疑者は、渡辺真衣容疑者からの莫大な資金で店内のナンバーワンの座を獲得。その証拠として、渡辺真衣容疑者のYouTube上で「自分が初めてナンバーワンになったのが23歳の4月(2021年4月)、その時の売り上げが1,700万、給料が1,000万いかないぐらいだった」と発言しています。

この事件に関連する投稿の中に、「魚の形をしたオブジェの前に札束が並んでいる」という写真が含まれており、田中裕志容疑者のYouTubeにも「この魚を買った女がヤバすぎる一撃1,000万」とのタイトルで同様の画像が確認できました。

売上4,000万円 渡辺真衣容疑者のSNSにも同様の写真

田中裕志容疑者は以前、YouTubeにてホスト時代のエピソードを紹介しています。1年目に指名した3ヶ月の女性から、魚の形をした原価3,000円ほどのヤカンを1,277万円で購入してもらったと語っており、「そういう損得勘定に支配されていない女の子も世の中にはいるんですよね」と述べました。

また、「一番稼いだ日」に5月のバースデーイベントでの売り上げが4,000万円だったと語っています。田中裕志容疑者のSNS投稿には、その金額を示す「4,000万円プレイヤーになった」との言葉とともに、札束と酒の画像が掲載されています。一方、渡辺真衣容疑者のSNSにも同様の画像が確認されており、2,763万1,000円の会計を示すレシートも見られました。

渡辺真衣容疑者は逮捕について「間違いありません」と容疑を認めている様子ですが、警察は田中裕志容疑者ら2人の認否は公開していません。

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