コインチェックGが米ナスダック市場に上場 時価総額は約2,400億円
マネックスグループの連結子会社であるコインチェックグループ(CCG)が、12月11日に米国のナスダック市場に上場したと発表しました。CCGは国内の大手暗号資産取引所「コインチェック」の持株会社として知られています。
今回の上場により、マネックスグループはCCG株式の約8割を保有することになり、その時価総額は約16億ドル(約2,400億円)に上ります。
CCGはナスダック上場企業としての信頼性と成長力を活かし、今後は暗号資産やWeb3分野におけるグローバルな事業拡大を積極的に進めていく方針を示しました。人材採用や企業買収、資本業務提携などの戦略的な取り組みにも注力するようです。
一方、コインチェック代表取締役会長執行役員の蓮尾聡氏は、「CCGが国内暗号資産取引所の親会社として初めて株式をナスダック市場に公開できたことは、暗号資産関連産業にとっての前進であると考えます」と述べ、今後も暗号資産の可能性を広げることに注力する姿勢を見せました。
また、同社取締役社長執行役員の井坂友之氏は「gm NASDAQ!」と記載した上で、ブロックチェーン技術やcrypto文化が世界をより良くすると信じていると表明。安全で安心して使えるプロダクトを開発・運営し、新しい産業の創造に尽力したいと続けました。
国内の暗号資産業界を牽引するコインチェックが、親会社CCGのナスダック上場を機に、さらなる飛躍を遂げようとしています。今後の動向に注目が集まります。
親会社マネックスグループの株価、一時9%近く上昇
暗号資産(仮想通貨)交換業大手CCGの米ナスダック市場上場を受け、親会社のマネックスグループの株価が11日、一時9%近く急伸しました。CCGは特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて上場を実現。初日終値は、合併したSPACの前日終値を9%上回る好調な滑り出しとなりました。
日本の暗号資産交換業者が米国市場に上場するのは今回が初めてのケースです。松本大会長は、上場株を「通貨」のように活用し、今後1年間で積極的なM&Aを展開していく考えを示しています。
マネックスグループの株価は、CCGの上場を好感した買いが先行しましたが、その後は短期的な過熱感から利益確定売りに押され、伸び悩む展開に。ただ、グループを挙げた成長戦略への期待は根強く、中長期的な株価上昇に繋がるかが注目されます。
ネット上では、「上場がゴールの金集めと見られても仕方がない」「日本で上場しないのは国、国民の意識が足りない、土壌のない表れである」「ほんと日本人のファイナンスリテラシーの低さはヤバい」などの意見が寄せられています。