米Amazonが新車販売の開始を発表 2024年から韓国・現代自動車
米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムは16日、新車のオンライン販売を開始すると発表しました。この取り組みの第1弾として、来年から韓国・現代自動車(ヒョンデ)の車が米国のAmazonサイトで販売されることになります。
顧客はAmazonのプラットフォームから住んでいる地域で購入できる車を選択し、購入後は近くの販売店か自宅で車を受け取ります。ただし、米メディアによると米国の多くの州では、販売店を介さず新車を販売することは困難、もしくは禁止されています。そのため、最終的に車を販売するのは販売店のままとなる見通しです。
今回の発表は「ロサンゼルスオートショー2023」で行われ、そこでは米Amazonとヒョンデの広範な戦略的パートナーシップが公表されました。この提携には、2024年にAmazonが米国でヒョンデの車をネット販売することが含まれています。
ヒョンデはデジタル変革を進めるために、AWSを優先クラウドプロバイダーに指名しました。また、次世代の車両にはAlexaビルトインエクスペリエンスが搭載される予定です。
米AmazonのCEO「ヒョンデは非常に革新的な企業」
米Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、「ヒョンデは、顧客の毎日の生活をより良く、より楽にしようとするアマゾンの情熱を共有する非常に革新的な企業です」と述べました。
さらに続けて「私たちの広範で戦略的なパートナーシップは、顧客がオンラインで車両を簡単に購入できるようにすることから、エンターテイメント、ショッピング、スマートホームの調整、カレンダーの確認のためにヒョンデ車でAlexaを簡単に使用できるようにすること、そしてヒョンデがAWSに移行することで顧客エクスペリエンスとビジネス運営を変革します」とコメントしています。
一方、ヒョンデのジェフン・チャンCEOは「われわれがポートフォリオの拡大、販売ネットワークの拡大、電動化への移行、スマートモビリティの未来の実現を継続する中で、世界で最も顧客中心の組織の1つと提携することで、信じられないほどのチャンスが開かれる」と発言。その上で「Amazonは、人や物の移動方法をより効率的かつ持続的に改善するなど、人類の進歩という当社のビジョンの実現を支援する理想的なパートナーです」と語りました。
今回の件についてネット上では、「ネットで注文できるようになるのは嬉しい」「新車で保証が存在して整備ディーラーがしっかり確認出来るのなら通販契約も有り」などの意見が寄せられています。