「TikTok Shop」が日本上陸 新型ECが消費者行動を変革へ 既に大手企業が参入

ショート動画で絶大な人気を誇るTikTokが、ついに日本のeコマース市場に本格参入しました。6月30日にサービスを開始した「TikTok Shop」は、アプリ内での直接購入を可能にする革新的なショッピング機能で、従来のオンライン販売の概念を根本から覆す可能性を秘めています。
TikTok Shop Japan責任者の邱開洲氏によると、サービス開始から約1週間での売上実績は「その他の地域のトップ並み」を記録しており、日本市場での手応えは予想を上回るものとなっています。
特に注目すべきは、若年層中心のプラットフォームにもかかわらず高額商品の売れ行きが好調な点です。2万円を超える高級商品が初日完売するなど、従来のEC常識を覆す現象が起きています。
これまで実店舗での購買が主流だった日本の消費者行動に、動画コンテンツを通じた新たな購買体験が加わることで、小売業界全体に大きな変化をもたらす可能性があります。
既に花王、アディダス、パナソニック、コカ・コーラなどの大手企業が参入しており、幅広い業界からの関心の高さが伺えます。
発見型購買システムと充実のサポート体制が日本展開を加速
TikTok Shopの最大の特徴は、「ディスカバリーEコマース(発見販売)」と呼ばれる革新的なショッピング体験です。
従来のECサイトでは消費者が能動的に商品を検索する必要がありましたが、TikTok Shopでは高度なレコメンドシステムが個人の嗜好を分析し、潜在的なニーズに合致する商品動画を自動的に配信します。
この「商品が人を探す」システムにより、消費者は意識していなかった欲求に気付き、予期しない購買行動に繋がる仕組みが構築されています。
販売手法も多様化しており、リアルタイム配信による「ライブコマース」、商品情報を組み込んだショート動画、従来型検索機能を備えた「ショップタブ」など、複数の購買ルートを組み合わせています。
この日本展開を支えるのが、認定パートナー企業「GroupX」による充実したサポート体制です。同社は中国市場での豊富な実績を持ち、卓球選手の福原愛氏をはじめとする有力インフルエンサーネットワークを構築済みです。
千葉県に専用物流倉庫、東京渋谷に400平方メートルのライブ配信スタジオを整備するなど、本格的なインフラ投資を行っています。既にサービス開始直後から百万円規模の売上実績を上げています。












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