宇宙開発を手掛けるispaceが東証上場を発表 国内の宇宙スタートアップとしては初

株式会社ispaceは3月8日、東京証券取引所グロース市場への新規上場が認められたと発表しました。上場の予定日は4月12日であり、それが実現すれば国内の宇宙スタートアップとしては初の上場となります。

上場時の時価総額は約190億円が見込まれ、未上場時の評価額から8割ほど安くなる予定です。ispaceの公式HPでは、「新規上場を通じて、株式市場における一人でも多くの世界の投資家の方々と対話をし、このインフラ構築のプロジェクトにご参画して頂きたいと考えます」と今後の方向性を発表。続けて、「地球と月の間の経済圏を創る取り組みが、ここから始動します」と意気込みを示しました。

新規上場承認に関する詳細は、日本取引所グループのWEBサイト「新規上場会社情報」で確認できます。

株式会社ispaceとは?サービスや活動内容

株式会社ispaceは、2010年9月に設立された宇宙開発を手掛ける新興企業です。2022年10月1日時点で社員数は214人で、袴田武史氏が代表取締役CEOを務めます。

ispaceは月着陸船と探査車の開発や運用を通じて、月面への輸送サービスの確立を目指しており、2022年12月には、ispaceが自社で開発した無人の月着陸船を米国「スペースX」のロケットに搭載し、日本時間の11日にフロリダ州の発射場から打ち上げられました。

打ち上げは見事成功し、計画通りに月への着陸が果たせれば、世界で初めて民間だけで月面着陸を成功させたことになります。

今後は月着陸船と探査車での月面探査を行い、将来の月〜地球間の輸送サービスの確立を目指します。それ以降は、月の水資源探査や、月と地球間の輸送プラットフォームの構築に注力するとのことです。

なお上場で調達した資金は、これらの月面探査や輸送プラットフォームの構築、ロケットの打ち上げ費用に充てるとの考えを示しています。

10段階の「ミッション1」マイルストーン

ispaceが主導する月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1は、日本の民間企業として初めて月面へランダー(着陸機)を着陸させる計画です。このミッション1では、打ち上げから着陸までの間に10段階のマイルストーンが設定されており、細かく進行状況を確認できるようになっています。

ispaceは公式HPにて、2月28日にミッション1の中間成果報告を発表しました。ミッション1の運用が後半段階を迎えるとのことで、これまでの状況整理と今後の予定について明記しています。

また、2024年に打ち上げ予定であるミッション2や、2025年に打ち上げ予定のミッション3の開発、ペイロード顧客との最終契約化が進捗中であることを述べました。今後のispaceの活躍に期待が高まります。

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