GMOインターネットグループが気球型宇宙船で宇宙旅行 フライトは2024年予定

インターネット関連事業を手掛けるGMOインターネットグループは2月6日、米国のSpace Perspectiveが開発する気球型宇宙船「Spaceship Neptune」に、日本企業として初めて搭乗することを発表しました。1艇を貸し切り、グループ代表である熊谷正寿氏を含めた合計8人で、2024年にフライトを決行する予定です。

気球型の宇宙船であるSpaceship Neptuneには、パイロット1人と乗客8人までが乗車できます。2時間かけて宇宙の入り口まで上昇し、高度30kmを2時間飛行したあと、再び2時間かけて下降して海に着水します。この宇宙船を用いれば、約6時間で宇宙旅行が可能であるとのことです。

なお日本国内では、エイチ・アイ・エス(HIS)が子会社のクオリタを通じて、Spaceship Neptuneの宇宙旅行について1月18日より受け付けています。料金は1人あたり12万5,000ドル(約1,648万円)で、手配料として別途55万円かかります。

すでに世界中から1,000人以上の申込みがあり、2024年中のツアーは完売しているとのこと。1月18日に販売開始となったのは2025年以降のフライト予定分で、販売担当者も「想像以上に反響が大きいです」と語っています。

GMOインターネットグループは「空の移動革命」に注力

GMOインターネットグループでは、経済産業省・国土交通省主催の「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画するなど、「空の移動革命」の実現に向けて各種セキュリティ技術の開発・提供を行っています。

2025年に開催予定の「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」に参画し、空飛ぶクルマの実装に向けてセキュリティ技術分野から貢献をすると告知。産官学構成員とともに、eVTOL活用のコンセプトや運用計画策定などを具現化するための検討を進めています。

また同社グループ代表である熊谷正寿氏は、ヘリコプターと飛行機の操縦免許を有しており、「日本で最も空に精通する経営者」を目指していると語ります。

そこでGMOインターネットグループ全体として、「空」や「宇宙空間」へと広がるビジネスの舞台を体感し、次世代エアモビリティの最先端技術革新につなげるべく、今回のSpaceship Neptuneによるフライトを決断したと説明しています。

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