
石破茂首相(自民党総裁)が7日、首相官邸で記者会見を開き、自民党総裁を辞任し、退陣する意向を表明しました。昨年10月に発足後、わずか1年足らずで幕を引くこととなった石破政権。衆参両院での連続敗北という厳しい状況のなか、党内の深刻な分裂を回避するための苦渋の決断として辞任を選択しました。
石破首相は記者会見で「米国関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそが、しかるべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断をいたしました」と述べています。
日米投資協定に関する覚書の署名が9月4日(米国時間)に行われ、トランプ米大統領による大統領令も発出されました。赤沢亮正経済再生担当相から直接報告を受け、「一つの区切りがついたと感じることができた」と説明しています。
辞任表明の背景にあるのは、自民党内で広がっていた総裁選前倒しを求める動きです。NHKの調査によると、国会議員の約5割にあたる130人余りが臨時総裁選の実施を支持し、都道府県連でも25団体が「賛成」の方針となっています。
石破首相は「このまま総裁選前倒しの意思確認に進めば、党内に決定的な分断を生みかねない。それは、決して本意ではない」と述べ、党内対立の激化を避けるために自ら身を引くという決断をしました。
この退陣表明により、自民党は速やかに新しい総裁を決めるための選挙を実施しますが、首相は次回の総裁選には出馬しない意向です。党内では、「ポスト石破」をめぐる争いが本格化することとなります。
総裁選の形式は、党員投票を含む「フルスペック」方式か、議員票の比重が高い「簡易方式」かが焦点となっています。フルスペック方式を採用する場合は、10月上旬に新総裁が選出される見通しです。
政治空白への懸念と野党の反応
石破首相の辞任表明を受けて、各党からは様々な反応が寄せられています。立憲民主党の野田佳彦代表は「やりたいことはいろいろあったんでしょうけど、常に葛藤を持ちながらの総理在任中のご苦労であったろう」と述べました。
日本維新の会の藤田共同代表は「可及的速やかに政治空白をつくらずに新しい体制を決め、そして国会を召集して議論をしていくことが肝要」と指摘。
国民民主党の玉木代表も「衆参で自公過半数割れは石破総理が辞めても変わらないわけですから、野党に託された声を丁寧に反映する政権運営を行っていただきたい」と求めています。
一方、共産党の田村智子委員長は辞任を「当然だ」としたうえで、「問われているのは自民党全体の責任だ」と強調。「自民党政治そのものを終わらせることにしか打開の方向はない」と述べました。
首相の辞任により、重要な政策課題の処理が先送りされる懸念も高まっています。参院選では物価高対策が争点となり、多くの政党が緊急の経済対策を求めていました。
しかし、同政権はこれらの課題を具体化することなく、次期政権に委ねることとなりました。海外メディアは石破首相の退陣を速報で伝え、日本の政権交代に対して強い関心を示しています。








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