
政党チームみらいは2日、政治資金の流れを視覚的に把握できるデジタルシステム「みらい まる見え政治資金」を開発し、オープンソースソフトウェアとして一般公開しました。今回リリースしたのは初期バージョンで、継続的な機能追加を予定しています。
特設サイトでは同党の資金収支をサンキーダイアグラム形式で表示しており、全国会議員や政治組織が無料で利用できる環境を整備しています。
このシステム開発は同党の選挙公約として掲げられていた施策です。現行制度では政治資金収支報告書が年次ベースかつ単式簿記方式で作成されるのに対し、新システムでは毎月の収支状況、資産負債の一覧、個別取引の詳細情報をいつでもオンラインで閲覧可能としました。
技術面ではクラウド型会計サービスとの連携により実現しています。同党は現金取引を極力避ける運営方針を採用しており、金融機関口座やクレジットカードと紐付けた決済を全てデータとして記録保存しています。
チームみらいは「議員・政党の意思に委ねられる部分があるのも事実」とした上で、「政党が意志を持って取り組めばここまでできる」ということを示す狙いでチームみらいの収支を可視化しています。
ネット上では、「このツールを使用する方が増えていけば良いですが、後ろめたい政治家は何とか有耶無耶にしていくものと思います」「透明性を見せる事と事務処理を簡単にするのであれば、当然使ったほうが効率がよい」「チームみらいには頑張って欲しい」などの意見が寄せられています。
他党議員も注目 立憲・中谷氏が導入検討を表明
このシステム公開は、チームみらいが国政進出時に掲げた「100日プラン」の実現策の一環です。党首の安野貴博氏は9月18日の記者会見で、政治資金透明化の仕組みと国会審議公開システムの開発を進めていると説明していました。
注目すべきは他党議員からの反応です。立憲民主党の中谷一馬衆議院議員は、安野貴博氏の告知投稿に対し「めっちゃいいですね、これ」と好意的に反応しました。
さらに「透明性の向上はとても大切でございますので、私の政治資金管理団体など弊所でも導入できるなら是非相談したいです」と、具体的な導入検討の意向を示しています。
安野貴博氏は「中谷さん、ありがとうございます。是非やりましょう~!! ご連絡させていただきます!」と即座に応答し、「他の政治団体の方もぜひ!」と政治団体全体に導入を呼びかけました。
その後、中谷一馬氏は「ありがとうございます 是非、よろしくお願い申し上げます 隗より始めよで、政治資金の透明化をどんどん進めていきましょう」とコメントしています。党派を超えた透明化の動きが広がる可能性が出てきました。












-300x169.jpg)