
トヨタ自動車は10月24日、スポーツカー「スープラ」を2026年3月をもって生産終了すると発表しました。初代モデルから数えて約47年の歴史を持つ同車は、2019年に17年ぶりに復活を遂げてからわずか7年で、再び姿を消すことになります。
トヨタは公式サイトに「スープラについて、2026年3月をもって生産を終了いたします。たくさんのお客様にご愛顧いただき、誠にありがとうございました」と発表。購入を検討していた顧客に対しては「代替の車種などについては、お近くの販売店にお問い合わせください」と呼びかけています。
スープラは、もともと日本で「セリカXX」として発売されていた車です。1978年に初代が登場し、北米では「セリカ・スープラ」の名称で展開されていました。1986年の3代目モデルから日本でも「スープラ」に名称を統一しています。2002年の4代目モデルで一度生産終了となりましたが、豊田章男会長の強い想いにより、BMWとの共同開発を実現。2019年5月に現行モデルが発売を開始しました。スポーツカーの大名跡が17年ぶりに復活したことで、大きな話題となりました。
現行スープラは、BMWの「Z4」と共通のプラットフォームを採用し、オーストリアの工場で生産されています。3.0リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載したFR(後輪駆動)スポーツカーとして、多くのファンから支持を集めてきました。
生産終了の背景には、複数の要因が指摘されています。大きな理由は、BMWとの共同開発契約が満了を迎え、現行の生産体制が2026年で終了する見通しとなったことです。また、世界的な環境規制の強化により、高性能な内燃機関を搭載した車両の継続生産が困難になっていることも要因として挙げられています。
ファンから惜しむ声相次ぐ スポーツカーの未来に注目
スープラ生産終了の発表を受け、SNS上では「短命だったけど、最高のスポーツカーだった。もっと長く続いてほしかった」「寂しいけど、スープラに乗れたことは最高の思い出」といったコメントが多数寄せられています。「短命」というキーワードが多くの投稿で見られていることは、現行モデルが十分な期間市場に存在できなかった状況に対する惜別感の表れといえるでしょう。
一方で、次期型スープラの開発に関する憶測も広がっています。次期型には新開発の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンが搭載され、2026年後半から2027年初頭にデビューすると一部で予想されています。
トヨタは今後、より持続可能なモデルに焦点を当てる方針です。スープラの生産終了は一つの時代の終焉を告げるものですが、スポーツカーファンの間では、純粋な「トヨタスープラ」として、新たな形での復活に期待が寄せられています。
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