
米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXが、自社の企業価値を8000億ドル(約124兆円)と評価し、株式売却に着手していることが明らかになりました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が12月5日に報じたもので、実現すれば、オープンAIの5000億ドルを上回り、非上場企業として米国トップに立つ見通しです。
報道によると、スペースXのブレット・ジョンセン最高財務責任者(CFO)は、ここ数日の間に評価額8000億ドルでの株式売却について投資家に説明していました。8000億ドルは、スペースXが最近実施した株式売却時の評価額4000億ドルから倍増した水準となります。
スペースXの企業価値が急騰している背景にあるのは、同社が展開する衛星インターネットサービス「スターリンク」の成長です。スターリンクは、高度550キロメートルの低軌道に数千基の人工衛星を配置し、高速通信サービスを提供しており、現在800万人以上のアクティブ顧客を抱えています。
また、100トン以上のペイロードを打ち上げられる再使用可能な大型ロケットとして期待されている「スターシップ」の開発も順調に進んでいます。
「チャットGPT」を手がける米新興企業オープンAIは、2025年10月に実施した株式売却で企業価値が5000億ドルと評価されました。スペースXの評価額8000億ドルはこれを大きく上回り、非上場企業としては世界最高水準となります。
さらに、米ブルームバーグ通信は12月9日、スペースXが2026年後半にも新規株式公開(IPO)を検討していると報じました。上場時の調達額は300億ドル(約4兆7000億円)を上回り、史上最大規模となる可能性があるとされています。この上場計画は、急成長する衛星インターネット「スターリンク」が後押ししているとみられています。
企業価値8000億ドル報道にマスク氏が反応
スペースXの企業価値8000億ドルでの株式売却という報道に対し、イーロン・マスク氏は12月6日、X(旧ツイッター)で否定しました。マスク氏は「スペースXが8000億ドルでの資金調達をしているという報道は正確ではない」と述べ、「スペースXは長年にわたりキャッシュフローが黒字で、従業員と投資家に流動性を提供するために年に2回定期的に自社株買いを行っている」と説明しました。
ただし、マスク氏の投稿では、2026年のIPO計画については言及していません。同社は米国政府にとって重要なパートナーとなっており、衛星や宇宙飛行士の打ち上げを担っています。
た、スターリンクのブロードバンド・ネットワークは、米国の遠隔地やウクライナの紛争地域など世界中で広く使用されており、投資家の間では、これがスペースXの評価額急騰の主要因と考えられています。





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