日本時間で2022年11月27日、イーロン・マスク氏がCEOを務めるスペースXは、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施。同社は公式サイトにて、搭載されていた無人補給線「カーゴドラゴン」は無事、国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングしたことを報告しました。
打ち上げ日時は日本時間で2022年11月27日4時20分であり、発射場はアメリカの「ケネディ宇宙センター」です。カーゴドラゴンは日本時間で2022年11月27日21時39分に、ISSの第2結合部「ハーモニー」の天頂側ドッキングポートへ自律的にドッキングを図りました。
このカーゴドラゴンは、ISSへの物資の供給を主な目的とする無人宇宙船です。スペースXはISSへの物質輸送の契約をNASAと結んでいます。
カーゴドラゴン「Dragon CRS-2 SpX-26」は、スペースXによる26回目のサービスミッションにて、ISSクルーへの補給物資、新型の太陽電池アレイ「iROSA」、科学実験装置などが輸送されました。
2021年12月21日にもファルコン9を打ち上げている
スペースXは日本時間で2021年12月21日19時7分にも、カーゴドラゴン運用24号機を搭載したファルコン9ロケットを、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げています。離陸から12分後、カーゴドラゴンはISS第2結合部「ハーモニー」の天頂側ドッキングポートへ、自律的にドッキングすることに成功しました。
さらに、打ち上げに使用されたファルコン9の第1段は、ドローン船への着陸に成功。スペースXは、日本時間で12月18日から19日にかけて2機のファルコン9を打ち上げているため、70時間以内に合計3機のファルコン9を打ち上げていることになります。
NASAによると、打ち上げられたカーゴドラゴンには、ドイツ航空宇宙センター(DLR)が開発した救急処置用のバイオプリンター「Bioprint FirstAid」や、アメリカ航空宇宙局(NASA)とP&Gが共同開発した宇宙用の洗剤「Tide Infinity」などが含まれており、これらは将来の月や火星における有人探査ミッション、さらには地球上での応用にも期待されています。
今回、ファルコン9の打ち上げ、カーゴドラゴンとISSのドッキングに成功したこともあり、以前にも増してスペースXとNASAの活動が、世界中の投資家や専門家から注目されています。