大阪王将「ナメクジ大量発生」投稿事件の裁判 圓谷晴臣被告(おとはP)への被告人質問(2024年8月19日)

大阪王将「ナメクジ大量発生」投稿事件の裁判 圓谷晴臣被告への被告人質問(2024年8月19日)

2024年8月19日13時30分から、大阪王将仙台中田店(現在は閉店)で「ナメクジが大量発生している」という投稿をSNSで行った圓谷晴臣(読み方:えんや はるおみ)被告(25)の裁判が仙台地裁で行われました。同被告は、6月5日の裁判で追加の起訴事実(名誉毀損、侮辱)を認めているため、今回は被告人質問が行われました。裁判傍聴の様子をお届けします。

事件の概要

圓谷被告は、2022年7月、当時勤務していた「大阪王将仙台中田店」について、X(旧Twitter)で「おとはP」というアカウントを使い、「ナメクジが大量に発生している」との内容を投稿。この投稿は大きな話題となり、店舗は休業に追い込まれ、最終的には閉店に至りました。

被害を受けた店舗側は「本件投稿によって、投稿を見た第三者が被害店舗に電話するなど対応を迫られ、休業の後に閉店に追い込まれた」と主張。圓谷被告は、偽計業務妨害罪で起訴され、2024年4月24日に仙台地裁で初公判が開かれました。

市保健所の立ち入り調査では、「ナメクジの目撃情報はあるが、大量発生ではない」と結論づけていましたが、被告は初公判で「業務妨害は認めるが、ウソはついていない」と述べています。被告の弁護人も「偽計業務妨害罪の成立は認めます。しかし、被告人は存在していない事実を存在しているように装ってはいません」と主張しました。

6月5日の公判では、追起訴審理が終わり、被告は追加分の公訴事実を認めています。

裁判における圓谷晴臣被告への質問、回答の様子

圓谷晴臣被告はメガネをかけ、紺色の長袖長ズボンのジャージ姿で法廷へ出廷しました。
裁判冒頭では前回までの振り返りとして、偽計業務妨害罪を認めたことと、被告が「大阪王将仙台中田店」の運営会社と当時の店長へ謝罪文を作成して提出したことが裁判長により話されました。その後、圓谷晴臣被告はメガネを外して証言台の椅子に座り、弁護人によって被告人質問が行われました。

最初に、ナメクジが発生していたか?大量に発生していたか?等について改めて事実確認をしました。そして、弁護人は被告人の生い立ちについて触れました。どのような幼少期を過ごし、どのような家庭環境で、どのようなきっかけで、今回の事件を起こしたのか?

圓谷晴臣被告は幼少期を父と同居して過ごしており、母の顔も名前も知らず、父からは暴力を振るわれることもあり愛情を感じたことがありませんでした。常識的な教育を受けていなかったことを証言し、窃盗が悪いこととわかっていながらも自暴自棄になって万引きをしたこともあったことも話しました。そして「大阪王将仙台中田店」で働き始めた圓谷晴臣被告は、長時間労働を強いられたり、残業代が支払われなかったり、最終的に当時の店長から不当な扱いを受けたことをきっかけに今回の事件を起こしました。

圓谷晴臣被告は検察官からの質問に対しても率直に回答していました。本日で被告人質問は終わらず、次回、9月3日10時30分から被告人質問の続きが仙台地方裁判所にて開かれます。

大阪王将「ナメクジ大量発生」投稿事件の経緯や初公判の内容については、下記記事でお読みいただけます。

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