全世界で約9億人が利用する通信アプリ「テレグラム」の創業者兼CEO、パベル・ドゥロフ氏が24日、フランス警察に逮捕されました。パベル・ドゥロフ氏は、プライベートジェットでアゼルバイジャンからフランスへ移動した際、パリ郊外の空港で身柄を拘束されたとのことです。
逮捕の理由は、テレグラムが犯罪の連絡手段として悪用されているにも関わらず、管理を怠り黙認していた疑いがあるためだといわれています。捜査当局は麻薬の密売や詐欺など、アプリを介した違法行為について捜査を進めています。
テレグラムは匿名性が高く、特殊詐欺グループ「ルフィ」も実行犯への指示に使用していたとされ、犯罪の温床になっているとの指摘が以前からありました。パベル・ドゥロフ氏の逮捕は、こうした問題への対策を迫る警鐘となるでしょう。
アプリ運営者には、利用者の安全とプライバシー保護、そして犯罪防止のバランスを取ることが求められています。ネット上では、「フランスってやることがやっぱりすごいな」「プラットフォームの責任を問う声が大きくなってますからね」「メタはどうする?」などの声が寄せられています。
テレグラムとは?メッセージの暗号化が可能なアプリ
テレグラムは、世界中で利用されているロシア発のメッセージアプリです。テレグラムの最大の特徴は、高度な暗号化機能によるセキュリティ性能の高さです。シークレットチャットでは、メッセージが暗号化され、運営でさえも内容を見ることができません。
また、一定時間で自動的に削除されるメッセージを送ることもでき、履歴を残さずにやり取りすることが可能です。さらに、Androidではスクリーンショットもできないなど、高いセキュリティ性を実現しています。
テレグラムは無料で利用でき、広告も一切表示されないため、ストレスフリーで使用できます。特に仮想通貨の情報収集に優れており、国によっては規制されている仮想通貨の情報交換も可能です。
テレグラムには、チャット、シークレットチャット、グループ、スーパーグループ、音声通話、チャンネル、ボットの作成などの機能があります。中でも、スーパーグループは20万人もの参加が可能で、公開グループに設定することもできます。
チャンネルは参加者数が無制限で、管理者のみが発言できる機能です。これらの機能を踏まえると、テレグラムはセキュリティ性、利便性、情報収集力に優れた、画期的なメッセージアプリといえるでしょう。