
3月1日、漫画家の鳥山明氏が68歳で急性硬膜下血腫によりこの世を去りました。世界中のファンと関係者にとって突然の悲報であり、深い悲しみが広がっています。葬儀は近親者のみで行われたとのことです。
鳥山明氏は『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』など、数々の名作を世に送り出し、その創作活動は45年以上に及びました。彼の作品は国境を越え、世代を超えて愛され続けています。漫画家としてだけに留まらず、『ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクターデザインを手掛けるなど、ゲームデザイナーとしてもその才能を発揮しました。
また、2023年8月には『SAND LAND』がアニメ映画化されたほか、2024年秋には完全新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』のスタートも予定されています。鳥山明氏の創造力は尽きることがありませんでした。
週刊少年ジャンプなどの編集部は公式サイトで、「突然の訃報に、集英社・編集部一同大きな悲しみに包まれております」と述べ、「先生の偉大なご功績を讃え、感謝の意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしました。
株式会社バード・スタジオと株式会社カプセルコーポレーション・トーキョーは、「熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません」とした上で、「生前のご厚誼に深く感謝し、ここに謹んでお知らせいたします」と綴っています。
多くの関係者が鳥山明氏に対して想いを綴る
鳥山明氏の訃報に対し、多くの関係者がその想いを綴っています。『ドラゴンクエスト』ゲームデザイナーの堀井雄二氏は、「ドラゴンクエストの歴史は、鳥山さんのキャラデザインとともにありました。鳥山さん、故すぎやま先生は、ドラゴンクエストを長きに渡って作ってきた仲間でした。亡くなってしまうなんて‥‥。これ以上、なんて言えばいいのか言葉になりません。本当に、本当に、残念です」と表現しました。
鳥山明氏に深く関わっていた漫画家の尾田栄一郎氏も、「あまりに早すぎます。空いた穴があまりに大きすぎます。もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます」と述べています。
鳥山明氏の歩みは、1978年に『週刊少年ジャンプ』でデビューしたことに始まります。その後、彼の作品は多くの人々に夢と希望を与え続けました。ネット上では「俺の人生の大半はドラゴンボールだったなぁ」「ただショックです」「長い間ありがとうございました」などのコメントが寄せられています。