フジ・メディアHDの日枝久氏が経営諮問委員会の委員を辞任 「実質的には何も変わっていない」

フジ・メディア・ホールディングス(HD)は、長年にわたってグループの実権を握ってきた日枝久取締役相談役が経営諮問委員会の委員を辞任したと発表しました。金光修社長は、役員体制の刷新を目的に辞任を促したと説明しています。
日枝久氏は、フジサンケイグループのトップとして40年近くにわたり君臨してきた人物です。2017年に会長職を退いた後も、取締役相談役としてフジ・メディアHDとフジテレビに残留していました。
経営諮問委員会は、取締役の選任や報酬などを協議する機関で、5人の委員のうち3人が独立社外取締役です。日枝久氏の辞任に伴い、金光修社長とフジテレビジョン社長の清水賢治専務が新たに委員に就任しました。
金光修社長は、フジ・メディアHDの経営体制について、「取締役の人数を減らして平均年齢を下げる」という方針を示しています。また、日枝久氏は自宅での転倒により、現在入院中であることも伝えています。
今回の人事は、フジ・メディアHDが抱える課題に対応し、新たな体制で臨むための布石といえるでしょう。メディア業界を取り巻く環境が大きく変化する中、同社がどのような改革を進めていくのか注目されます。
ネット上では、「経営諮問委員を辞めたから今までの問題は無かったことには出来ない」「見せかけだけで実体は大した変化なさそう」「このタイミングで入院というのも、なんというか素直に受け止められない感じが出る」などの意見が寄せられています。
堀江貴文氏が日枝久氏の経営諮問委員会の委員辞任について解説
実業家の堀江貴文氏は、自身のYouTubeチャンネルにて『日枝久さんがフジ・メディアHD経営諮問委の委員を辞任したことについて解説します』という動画を投稿しました。この動画では、日枝久氏の経営諮問委員会の委員辞任について、実質的には何も変わっていないという事実を説明しています。
「馬鹿な人達って『日枝が辞任しやがった』と思ってるんだけど、取締役相談役は辞任していませんから」と説明を始め、「全然だから、実質的には何も変わっていません」と述べています。
また、「それをニュースで流してみて、世間がどう思うのかをフジ・メディアHDが測っている、そういう風な辞任だと思います」とフジ・メディアHDの考えを予測しています。
動画内では日枝久氏の骨折についても触れており、入院が長期化すれば取締役を続けられない可能性について述べた上で、もしかしたら最期まで取締役を続ける狙いがあるのかもしれないことを説明しました。
動画の最後には、「株主の方々頑張りましょう。いってらっしゃい!」と士気を上げる言葉を投げかけました。