
「Climbers 2025」とは?
「Climbers 2025」は、Sansan株式会社などが主催するビジネストークイベントで、2025年5月8日(木)・9日(金)の2日間東京ビッグサイトで開催された。このイベントでは、各界のトップランナーが自身の経験や挑戦を語り、ビジネスパーソンに新たな視点と勇気を届けることが目的となっている。
「Climbers 2025」では、アーティストのGACKT氏、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏など、ビジネスの第一線で活躍する多彩なゲストが登壇し、壁を乗り越えるためのヒントを届けた。

<目次>
業界のプロたちがリアルな経験を暴露
佐久間宣行 × 林士平
テレビ業界と漫画業界、それぞれ第一線で活躍するプロフェッショナルが一堂に会し、リアルな経験を語る貴重な対談が実現した。登壇したのは、数々のヒット番組を手掛けたテレビプロデューサー・佐久間宣行氏と、「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」などの大ヒット作を生み出してきた、株式会社ミックスグリーン代表取締役の林士平氏。

業界のジャンルこそ異なるものの、クリエイティブに向き合う姿勢や、成功の裏にある思考法には多くの共通点があった。対談では、今の仕事で成功するまでの道のりや、チャンスを広げるための具体的な工夫についても言及される。

さらに今後取り組みたいテーマとして、若手クリエイターの育成が話題に。自身が前線で活躍し続けるだけでなく「次の世代へどうバトンを渡していくか」が、これからの課題であり、使命だという共通の意識も語られた。

この対談は、表に出にくい業界の裏側を垣間見ると同時に、プロとしての心構えや考え方を学べる貴重な機会となった。視聴者や読者にエンタメを届ける側の本音に触れることで、仕事の本質に立ち返るヒントを得られる内容だったといえる。
神田滋宣 × 小林大起
GLナビゲーション株式会社 代表取締役の神田滋宣氏と、株式会社セールスフォース・ジャパン コマーシャル営業部長の小林大起氏が登壇し、ビジネス変革のリアルを語り合う特別対談が行われた。

テーマは、「未経験からのDX(デジタルトランスフォーメーション)への挑戦」そして「コロナ禍という逆境をどう乗り越えたか」について。昭和的な組織体制の名残が根強く残るなかで、どのようにマインドセットを転換し、テクノロジーを導入し、成果につなげたのか。そのプロセスは、まさに現代のビジネスリーダーが直面する課題そのものだった。

2人は「最初は笑われた」と語る。先鋭的な取り組みや変革は、常に周囲から理解されにくい。しかし、「笑われるような挑戦こそが、時代を動かす突破口になる」とのこと。
また、「業績悪化はむしろチャンスだった」と語り、危機をきっかけに一気にDXを推進。人材育成と組織改革を同時に進めることで、変化を恐れない文化づくりに成功したという。


「守る」から「変える」へ。彼らの言葉は、現状に悩む多くの企業や個人にとって、大きな気づきと勇気を与える時間となった。
トップランナーたちが成功哲学を赤裸々に語る
河村真木子 × MEGUMI
異なる業界で活躍する2人の女性トップランナーによる対談が実現。登壇したのは、金融業界で起業家として成功を収めた河村真木子氏と、女優・プロデューサーとしてマルチに活動するMEGUMI氏。

金融と芸能、それぞれ異なる舞台でキャリアを築いてきた2人だが、対談のテーマは「女性として、ビジネスパーソンとしてどう生き抜き、どう成功をつかむか」。性別や肩書きに縛られない自由な働き方、そして自分の人生を自力で選び取るための思考法が語られた。
特に印象的だったのは、MEGUMI氏が起業を決意した理由。彼女は「オファーを待つだけの受け身な芸能活動に限界を感じ、自ら動くことで可能性を広げたかった」と語り、その行動力が現在の活躍につながっているという。

また、河村氏も「リスクを取ることは怖いが、挑戦しなければ現状を変えることはできない」と語り、恐れずに一歩を踏み出すマインドセットの重要性を強調。2人の経験談には、キャリアアップを目指す女性にとって、共感と実践のヒントが詰まっていた。

池田貴将
心理学者であり、ビジネス書の著者としても知られる池田貴将氏が登壇。今回は、幕末の教育者・吉田松陰の生き方を軸に、リーダーシップや、新しいことを始めるときの心構えについて講義を行った。

池田氏が強調したのは、「至誠」という考え方。心から正しいと思える行動を取っているか。それこそが、表面的な成功や称賛ではなく本質的な影響力を持つリーダーの条件だという。また、行動の原点が「功名(評価)」なのか「義(信念)」なのかによって、長期的な成果にも大きな差が生まれることを、松陰の思想を通して語った。



さらに、「誰かに認められるために動くのではなく、誰も見ていないところで何をするか、何を思うかこそが人格をつくる」と説き、目に見えるリーダーシップではなく、静かで深い人間力の重要性を参加者に問いかけた。
池田氏の講義は、リーダーやビジネスパーソンにとってだけでなく、これから何かを始めたいすべての人に響く、芯のあるメッセージに満ちていた。
命に向き合う特別講義も
𠮷岡 秀人
医師であり作家でもある𠮷岡秀人氏が登壇し、命と日々真正面から向き合ってきた者にしか語れない、深く静かな人生哲学の講義を行った。

彼が語ったのは、医師としてミャンマーでボランティアに従事していた頃の壮絶な体験。医療器具も整っていない、電気も水も不安定な環境の中で、一人きりで多くの命と向き合い続けた日々。その現実は過酷で、時に「なぜここにいるのか」「もう限界だ」と感じ、諦めかけたこともあったという。
しかし彼は語る。「不幸を排除しようとするのではなく、うまく付き合うこと。それが人としての強さであり、やがて誰かを支える力になる」と。

𠮷岡氏の講義は、命の尊さを知るだけでなく、困難な現実とどう向き合い、どのように希望を持ち続けるかという人としての在り方を問いかける貴重な時間となった。
ゴルゴ松本
お笑い芸人でありながら、社会活動家としても精力的に活動するゴルゴ松本氏が登壇。少年院でのボランティア活動「命の授業」で注目を集める彼が、この日も熱いメッセージを参加者に届けた。

冒頭、自身の一発ギャグ「命」で笑いを誘いながらも、その後の講演は一転して真剣な空気へ。ゴルゴ氏は、漢字の成り立ちに込められた意味をもとに、人生の困難を乗り越えるための心構えを語った。

特に印象的だったのは、ホワイトボードを使い「木」という漢字から展開されるスピーチ。「木」に棒線を足して「末」から未来に関するトークをするなど、ユーモアと知性が融合したその語り口に、会場は笑いながらも引き込まれた。

彼の講演は、ただのいい話ではない。笑いがあり、涙があり、そして何より生きる力を与えてくれる。ゴルゴ松本氏の言葉は、この日、参加者一人ひとりの心に確かに届いたはずだ。
大物タレントも続々登場
GACKT
アーティストとして、そして実業家としても圧倒的な存在感を放つGACKT氏が登壇。音楽業界での華やかなキャリアと、ビジネスでの実績に裏打ちされた成功のマインドについて、独自の視点で語った。

トークはGACKT氏らしい独特のテンポで進行しながらも、ひとつひとつの言葉に強い説得力が宿っていた。特に印象的だったのは、「一番難しいことに挑戦したい。難しいからこそ面白い」と語った場面。圧倒的なストイックさの背景には、自己を律する強い意志と、常に挑戦者であろうとする姿勢があった。

観客の心をとらえたのは、単なる自己啓発にとどまらない、実体験に基づくリアルな言葉の数々。トップに立ち続けるためには、才能や環境以上に「自分に負けない心」が何よりも重要であることをGACKT氏は体現していた。
綾小路翔
ロックバンド・氣志團のメインボーカルとして知られる綾小路翔氏が登壇。全身ピンクの奇抜な衣装に身を包んでの登場に、会場は一瞬で彼の世界観に引き込まれた。しかし華やかな外見とは裏腹に、語られたのは泥臭くも等身大な人生の物語だった。

親しみやすい口調と屈託のない笑顔で会場を和ませながら、綾小路氏は自身の生い立ち、氣志團結成に至るまでの道のりをユーモアたっぷりに語った。なかでも印象的だったのは、「最初の挫折は小学生のとき、同級生に殴られてスクールカーストから転落したこと」というエピソード。会場には笑いが起こりつつも、その裏にある劣等感と反骨心が、彼のエネルギーの源であることが伝わってきた。

夢を追って上京するも順風満帆とはいかず、数々の困難が待ち受けていたという。しかし決して諦めなかった彼の言葉は、地道な努力を重ねてきた者だけが持つ重みがあった。華やかなステージの裏に隠された挫折と再起のストーリー。綾小路翔氏のトークは、多くの人の心に響いただろう。
「Climbers 2025」が示す次世代リーダーへのメッセージ

「Climbers 2025」は、各界のトップランナーが自身の経験や挑戦を語ることで、ビジネスパーソンに新たな視点と勇気を届けることを目的としている。多彩なゲストの講演を通じて、「壁を乗り越える」ためのヒントや活力を得てほしい。

















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