自民党が在大阪中国総領事館主催会合への出席自粛を要請 薛剣総領事の投稿問題を受け

自民党が在大阪中国総領事館主催会合への出席自粛を要請 薛剣総領事の投稿問題を受け

11月20日に自民党外交部会などが開かれ、高木啓部会長は在大阪中国総領事館が主催する会合への出席自粛を都道府県連に要請したと明らかにしました。薛剣(せつけん)駐大阪総領事が高市早苗首相の答弁に対し、X(旧ツイッター)上で「汚い首は斬ってやる」と投稿したことへの対応措置です。​

自民党は11月11日、外交部会と外交調査会の合同会議で非難決議を採択し、中国政府に強く抗議しました。中国側が自主的に問題解決に向けた努力を行わない場合、薛剣氏を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去させることも含め、政府に毅然とした対応を求めています。

決議では、薛剣氏の投稿を「内閣総理大臣かつ自民党総裁個人のみならず、日本国及び日本国民に対する侮辱であり、日中関係を傷つけるもの」と位置づけています。

自民党外交部会によると、在大阪中国総領事館が11月21日に広島県で日中友好行事「西日本地区中日友好交流大会」を予定していました。薛剣総領事も出席予定でしたが、中国側から「今の状況を鑑みて」「警備上の問題」を理由に11月17日に中止の連絡がありました。

高木部会長は会議の冒頭で、毅然かつ冷静な対応で議論していく方針を示すとともに、「中国とは戦略的互恵関係に基づき、問題が多いからこそ意思疎通をしっかりとしていく」と強調。会議では、在留邦人の保護の徹底と対話継続の重要性を求める意見が多く出されています。​

薛剣総領事の投稿に関連して、中国軍や国営通信のXには、高市首相の発言を批判する投稿が相次いでいます。中国軍の広報アカウントは11月19日、高市首相が「火遊び」をして炎から出てきた魔物に襲われるイラストを投稿。在フィリピン中国大使館も、日の丸の帽子をかぶった魔女が軍国主義の苗を育てる漫画など4枚を投稿し「軍事介入すれば中国は断固反撃する」と警告しました。

日中局長協議で抗議 邦人安全確保も申し入れ

外務省の金井正彰アジア大洋州局長は11月18日、中国外務省の劉勁松アジア局長と北京で協議を行い、高市首相の国会答弁について日本の従来の立場を変えるものではないと説明しています。

木原稔官房長官は11月19日の記者会見で、日中局長協議において「中国側からは中国側の立場に基づく発言があったが、金井局長からは反論し、我が国政府の従来から一貫した立場を説明した」と述べました。また、在大阪中国総領事の発言について改めて強く抗議し、早急に適切な対応を求めるとともに、在留邦人の安全確保についても申し入れを行っています。​

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