フリークアウトがUUUMをTOBで子会社化 株式の65%を取得予定
- 2023/8/14
- ビジネス
- TOB, UUUM, インフルエンサーマーケティング, フリークアウト・ホールディングス, 買収
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フリークアウト・ホールディングスがYouTuber事務所のUUUMに対し、TOB(株式公開買い付け)を行って子会社化すると10日に発表しました。この動きは、広告配信を主力とするフリークアウトが新たにインフルエンサーマーケティング市場へと進出し、グループ事業の拡大につなげるものとされています。
買付代金は最大97億430万円で、UUUM株の65%を取得する予定です。一方、UUUMは新規参入の増加など競争激化に対応し、資本提携の可能性を検討しており、TOBに賛同しています。
買付価格は1株につき727円で、過去3ヶ月の終値の平均686円に対して5.98%のプレミアムを加えます。また、UUUM創業者の鎌田和樹氏と第2位株主の梅田裕真氏の所有分を合わせた38.22%の株式について、TOBへ応募することがすでに決定しています。
買付期間は8月14日から9月8日の20営業日で、決済の開始日は9月15日、公開買付代理人はSBI証券です。TOB成立後も、UUUMの東証グロース市場への上場は維持される予定です。
UUUMの2023年5月期業績は売上高2.1%減の230億円で、最終赤字は10億5,300万円で上場来初の赤字となりました。この子会社化の動きは、業界全体に大きな影響を与えるでしょう。
YouTuber事務所のUUUMはどんな企業?
大手YouTuber事務所であるUUUMは、一体どんな企業なのでしょうか?UUUMは、YouTuber関係のレーベル企業にして、日本最大級のYouTuberマネジメント事務所として活動している企業です。
UUUMの公式サイトでは、「情熱をもって好きなことや実現したいことに取り組む人たちと共に、テクノロジーとプロデュースの力で、日々新たなコンテンツを創り続け、社会課題を解決する為の良質なエコシステムを形成する」と明言しています。
また、経営理念として「想いの熱量でセカイを切り拓く(Expand the World with Great Zeal)」を掲げており、HIKAKINやはじめしゃちょーなど、数々の有名YouTuberを輩出しています。
先日、チャンネル登録者数が1,160万人を突破し、20億円の新居に引っ越ししたHIKAKIN。実はHIKAKINは、UUUMの共同創業者であり大株主という立場でもあります。YouTubeの広告収益が減少している中、今後のUUUMやHIKAKINの動向に注目が集まります。