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愛知県警主催・学生参加型競技イベント「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE~詐欺サイトを探し出せ~」から見えるサイバー犯罪の今

インターネットが日常に深く根づく現代社会において、サイバー犯罪はもはや一部の専門家だけが向き合う問題ではありません。その脅威は静かに、しかし確実に私たちの生活のすぐそばに迫っています。
こうしたなか、愛知県警が県内大学と連携して実施した「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE~詐欺サイトを探し出せ~」は、若者の知識と行動力を社会の安全につなげる新たな試みとして注目を集めました。大学で培った専門性を実社会でどう生かすのか、その実践の場となった本イベントは、サイバー犯罪対策の新たな可能性も示しています。
今回は、イベントに参加した愛知工業大学の教授と学生に、参加の背景や活動を通して得た気づき、そして未来への思いについて詳しく話を伺いました。
<目次>
「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE~詐欺サイトを探し出せ~」参加大学の声

愛知県警が県内大学に呼びかけて実施された「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE ~詐欺サイトを探し出せ~」は、学生たちの若い力と専門知識を社会貢献に結びつける画期的な取り組みとなりました。
このイベントに参加した愛知工業大学の教授と学生たちは、どのような思いで活動に臨み、何を感じたのでしょうか。彼らの声からは、サイバー犯罪対策の最前線の姿と、未来を担う若者たちの熱意が浮かび上がってきます。
14年前からサイバーボランティアを続ける愛知工業大学

愛知工業大学は、警察からの声かけをきっかけに、14年前からサイバーボランティアの活動を続けています。今回お話を伺った教授自身が「情報システムを社会の安心・安全に役立てる」ことを命題に掲げ、この活動を積極的にサポートしてきました。学生たちは基本的に自主的に活動していますが、研究室でもサイバーボランティアのレベルアップを図るための支援を行っています。
過去には、SNSのコメントをデータ分析し、不審な通報を自動的に警察に通知するシステムを開発・運用するなど、警察と連携した実践的な研究も行われてきました。大学で得られた研究成果を警察で実際に検証したり反対に警察のニーズを受けて大学で研究を進めたりと、密接な協力関係が築かれています。
イベント参加の背景

今回お話を伺った「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE~詐欺サイトを探し出せ~」参加者2名は、両名ともに愛知工業大学情報科学部情報科学科メディア情報専攻に所属し、普段からサイバーボランティアを行っている学生です。
愛知県警のサイバー犯罪対策課からの告知メールで本イベントを知り、インターネットの利便性が増す裏側で、詐欺や不正が増加している現状をニュースや身近な経験から感じていたことから、「自分の力で少しでも役に立てたら」という思いで参加を決意しました。
また、ひとりの学生は、数年前に自身の弟が詐欺サイトに引っかかりそうになったという体験も動機のひとつになったといいます。弟が好きな特撮フィギュアをオンライン購入しようとした際、注文確認メールの送り主名が不自然なカタカナ表記であったことに母親が気づき、被害を免れたのだとか。
この経験をきっかけに、「詐欺被害に遭う人を1人でも減らせたら」という強い思いを抱くようになり、今回の競技大会への参加につながったそうです。また、本イベントの「多くの詐欺サイトを見つけると表彰される」という仕組みも、積極的に取り組もうというモチベーションにつながったと語っています。
イベントでの印象深い出来事
「SCAM WEBSITE DISCOVER CHALLENGE ~詐欺サイトを探し出せ~」への参加を通じて、多くの発見があったと学生たちは話します。特に、詐欺サイトの特徴を実践的に知ることができたことは多くの学生にとって大きな収穫だったそうです。そこで得られた知識は、自身が詐欺に遭うリスクを減らすだけでなく、家族や友人など身近な人々に情報を共有し、注意喚起を促すうえでも役立っているといいます。そして何より、「実際に詐欺サイトを減らすことに貢献できた」という実感が、大きな達成感につながったそうです。
一方で、苦戦したことや課題も浮き彫りになりました。その課題とは、一度削除しても次々と新しいサイトが現れ、きりがないという詐欺サイトの現実に直面したことです。その現実に直面したことで、より継続的な対策の必要性を痛感したといいます。詐欺サイトには、人気キャラクターの画像を無断で使用していたり、あまりにも不自然な日本語や中国語表記があったりと、犯罪に犯罪を重ねているようなずさんな作りのサイトも多く、その実態には大きな衝撃を受けたそうです。
未来を担う若者が抱く夢

愛知工業大学の学生たちは、今回のイベント参加や日頃のサイバーボランティア活動を通じて得た経験を活かし、将来に向けてさまざまな目標を抱いています。
将来の職業についてはまだ定まっていないと語りつつも、社会の安全・信頼を支えるような仕事がしたいという強い想いを抱いています。今回インタビューした学生のひとりは、「自分だからこそできる形で貢献したい」と話していました。さらには、サイバー犯罪捜査をクイズ形式で体験する「サイバーポリスチャレンジ」にも参加したことで、裏方で活躍する警察官の仕事にも興味を持ったそうです。
また別の学生は、デザインや動画制作といった自身の興味がある分野を追求しつつ、将来的にはクリエイティブな仕事を通じて、サイバー犯罪に関する知識を活かした広報物を作成していきたいという展望も語っていました。
未来を担う若者たちは、自身の専門性と社会貢献への情熱を融合させ、今まさにサイバー社会の安全を守るための新たな道を切り開こうとしています。
<TEXT/小嶋麻莉恵>

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