JR東海は17日、2026年から東海道新幹線の一部車両に個室席を設置すると発表しました。多様化する乗客のニーズに応えるための取り組みの一環であり、プライバシーを求める乗客やビジネス利用客が主なターゲットです。
東海旅客鉄道株式会社は公式サイト「東海道新幹線への個室の導入について」にて、「このたび、グリーン車よりも更に上質な設備・サービスを備えた個室を東海道新幹線に導入することを決定しました」と発表しています。
個室ではオンライン会議の開催が可能で、Wi-Fi、エアコン、リクライニングシート、調光機能付き照明が完備されています。具体的には、新型車両1編成に2室の個室が設けられる計画で、現在のところ、これら個室の料金や予約方法についての詳細は公表されていません。
東海道新幹線は1964年の開業以来、日本の高速鉄道の象徴として親しまれており、最高速度は時速285キロに達します。一方、昨年の食べ物や飲み物の車内販売終了に対しては多くの惜しむ声が上がりました。
また、最近では新幹線の安全性と定時性が注目される中、大阪行きの車内でヘビが発見され、出発が17分遅れるというトラブルも発生しました。これらの動向が、将来のサービス向上にどのように反映されるかが注目されています。
ネット上では、「これは確実に一定の需要がありますね」「プライベートが保てるっていいことですよ」「良いですねこの取り組みは、最近のJR東海は新規取り組みが多く積極性が非常に評価できると思います」など、個室席の設置に賛成する意見が多く寄せられています。
新幹線の個室、1985年の東海道・山陽新幹線の100系が初
新幹線の個室の歴史を振り返ると、1985年にデビューした東海道・山陽新幹線の100系が初めての個室を設けた車両であり、その後も東北新幹線の200系などに個室が設けられました。特に200系では、1人用や2人用のグリーン個室や、4人用の普通席個室があり、後者には一時期「てもみん」という車内マッサージ店も設置されたことがあります。
一方で、19日には西日本鉄道が「Nライナー」という有料座席列車の運行を開始しました。この列車は現在、火曜日と金曜日の夜間に西鉄福岡(天神)から西鉄大牟田間で運行されており、将来的には定期運行列車に昇格する可能性があるとされています。
このように、全国的に個室や有料座席列車の導入が進んでおり、乗客にとってより快適で便利なサービスが提供されています。