元法務大臣・河井克行氏が刑務所での実体験から再犯防止に向けて強く提言

「日本犯罪社会学会 第51回テーマセッション」(2024年10月19日・京都大学吉田キャンパス開催)で刑務所での実体験を話す河井克行氏

2019年の参院選広島選挙区における買収事件で、懲役3年の実刑判決を受けた河井克行氏(61)。元法務大臣として知られる河井氏が、10月19日(土)に、京都大学吉田キャンパスで開催された「日本犯罪社会学会 第51回テーマセッション」に登壇した。

受刑者たちの“声なき声を徹底的に聞き取る

「日本犯罪社会学会 第51回テーマセッション」(2024年10月19日・京都大学吉田キャンパス開催)で会場参加者からの質疑に応答する河井克行氏
会場参加者からの質疑に応答する河井氏

「大声で怒鳴るだけでは人は更生しない〜受刑者たちの“声なき声”は聞こえているか〜」というテーマで行われた、約30分のセッション。

セッションを通じて、河井氏は刑務所での実体験を踏まえて、下記3つの提言をした。

  1. 受刑者たちの声なき声を、徹底的に聞き取ること
  2. 今いる職員の意識改革と、新たな体制づくりをすること
  3. 受刑者の心を動かし、必要とされる情報提供を行うこと

河井氏は最後に「日本犯罪社会学会の会員の皆さまには、しっかりと議論をしてより良い施策を作り上げて、社会に対して発信をしていただくことを切に期待いたします。私ができることがありましたら、少しでもお役に立っていきたいと思います」と述べてセッションを終えた。

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