日本のマクドナルドは2日、新型コロナウイルスが5類に移行することに伴い、従業員のマスク着用について8日から個人の判断に委ねると発表しました。また、注文カウンターに設置してある透明のアクリル板も撤去するとのことです。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが今月8日に、季節性インフルエンザと同じ5類に移行します。これまでは2類相当でしたが、5類になることで感染対策などが個人の選択に委ねられます。
政府から感染対策を求められることは基本なく、新型コロナウイルス陽性者および濃厚接触者の外出自粛も求められなくなります。また幅広い医療機関で受診が可能になるなど、5類になることでの変更点はさまざまです。
飲食業界では、新型コロナウイルスが8日から5類に変わることで、マスク着用を個人判断とする動きが強まっています。
すかいらーくホールディングスは、「ガスト」や「ジョナサン」、「バーミヤン」など、運営する約2,700の店舗で従業員のマスク着用を個人の判断に委ねるとのことです。入り口のアルコールや検温の機械も撤去します。
そのほか、三越伊勢丹やそごう・西武も8日から感染対策を一部変更するなど、飲食店だけでなく百貨店やデパートでも、新型コロナウイルスの対策を緩やかにする方針です。
ネット上では、「個人の判断に委ねるのではなく、マスク着用をやめることをもっと強く呼びかけるべき」「マスクなんて着けたきゃ着ければいい」「もう客にも従業員にもマスクを強要する根拠はない」などの意見が寄せられています。
従業員のマスク着用率が76%から60%に減少
「ぐるなび」が3月28日から4月10日にかけて全国の加盟店270店舗に行った調査によると、新型コロナウイルスが5類に移行された際、コロナ対策を「ゆるやかに継続する」店舗が49.3%、「同程度以上に継続する」店舗が14.8%であるとわかりました。
また、「特別な対応・対策は中止する」と回答した店舗は12.6%にとどまり、およそ6割以上の店舗が何かしらのコロナ対策を継続することが判明しました。
5類変更前と比べると減少傾向にありますが、それでも半数以上の店舗が、従業員へのマスク着用やアルコール機械の利用を呼びかけるとのことです。
その一方で、客にマスク着用を呼びかける飲食店は全体の1割強と少数であり、その上テーブル間のアクリル板を撤去する店舗が増加傾向にあるとわかりました。