
大谷翔平選手の元通訳を務めていた水原一平被告が、大谷翔平選手の口座から約26億円を不正に送金していたことが発覚し、米国の連邦地裁で裁判が行われました。裁判官は「あまりに衝撃的な規模の窃盗」と断じ、検察側の求刑通りの禁錮4年9ヶ月と、大谷翔平選手への26億円の賠償を命じる判決を下しました。
また、釈放後も3年間の保護観察が付されることになりました。法廷で、水原一平被告は「大谷選手に申し訳ない。どんな結果であろうと受け止める。家族や、ドジャースにも謝りたい」と述べています。閉廷後は、報道陣の問いかけに一切応じることなく、無言で裁判所を後にしました。
スポーツ選手とそのスタッフとの信頼関係は非常に重要です。しかし今回、その信頼が悪用され、多額の金銭が不正に流用されるという事態が起きてしまいました。水原一平被告は3月24日までに収監される予定です。
ネット上では、「色々な素晴らしい環境や待遇を捨ててしまって、ほんともったいないし、悲しいな」「日本だと余程でない限り求刑から多少減刑されるけど、そこはさすが米国だね」「気になったのはギャンブルから足を洗うと一切言わなかったようですね」などの声が寄せられています。
水原一平被告はギャンブル依存症ではない?
大谷翔平選手の元通訳である水原一平被告は、エンゼルス時代から長年にわたって選手に寄り添い、献身的にサポートしてきました。しかし、その一方で水原一平被告には、人目を避けるように電話をかけたり、タバコを吸ったりする姿も目撃されていました。
検察の調べによると、水原一平被告のギャンブル歴は10代からのものではなく、ギャンブル依存症とは断定できないとのことです。また、2022年時点での水原一平被告の年収は8万5,000ドルであり、家賃や車のローンは大谷翔平選手が肩代わりしていたことから、生活苦に陥っていたとは考えにくいといえます。
さらに水原一平被告は、ギャンブルで勝った賞金を大谷翔平選手に返金するつもりだったと述べていますが、実際に勝った際には自身の口座に入金していたことが明らかになりました。
結局のところ、水原一平被告が大谷翔平選手をサポートする仕事に、どのような想いを抱いていたのかは謎に包まれたままです。