10月1日、自民党の石破茂新内閣が正式に発足しました。皇居での総理大臣の親任式と閣僚の認証式を経て、午後8時すぎに新内閣がスタートしました。
石破茂総理大臣は、公明党の石井啓一代表と総理大臣官邸で党首会談を行った後、閣僚人事を決定。林芳正官房長官が新しい閣僚名簿を発表しました。
新内閣では、村上誠一郎氏が総務大臣、牧原秀樹氏が法務大臣、岩屋毅氏が外務大臣など、新たな顔ぶれが並びます。また、加藤勝信氏が財務大臣と金融担当大臣を兼務するなど、一部の閣僚は複数の役割を担うことになりました。
石破内閣は、地方創生や外交・安全保障などの重点政策に取り組むため、内閣官房参与に学識経験者や元官僚など3人を新たに起用しました。川上高司氏が外交・安全保障担当、林崎理氏が地方創生担当、間宮淑夫氏が地域活性化担当として任命されています。
一方、特命担当の飯島勲氏やデジタル政策担当の村井純氏など6人の内閣官房参与が再任。科学技術顧問の橋本和仁氏も、引き続き務めることになりました。
皇居での親任式では、天皇陛下から石破茂総理大臣に任命書が手渡され、「内閣総理大臣に任命します」との言葉がかけられました。続く認証式では、新閣僚が1人ずつ天皇陛下の前に進み出て、石破茂総理大臣から任命書を受け取りました。
公明党の石井啓一代表は、新内閣について「清新さと重厚さをミックスした内閣」と評価。近く行われる衆議院選挙を「今の政治不信に対する政治改革が問われる選挙」と位置づけ、「公明党としては候補者を立てる11小選挙区の完全勝利と比例代表で現有の23議席以上という目標に向けて頑張りたい」と、目指す方針を示しました。
野田佳彦代表、国会の会期延長に言及 「いい議論をしよう」
第102代総理大臣に選出された石破茂総理大臣は、午後4時前に総理大臣官邸に入りました。石破茂総理大臣は、衆参両院の本会議で総理大臣に指名された後、国会内の各会派の控え室を回って挨拶を交わしています。
立憲民主党の野田佳彦代表は、国会の会期延長に言及し、石破茂総理大臣は「いい議論をしよう」と応じました。一方、共産党の田村智子委員長は「議論なしの衆議院解散はありえない」と主張しました。
衆議院の議院運営委員会では、10月4日に石破茂総理大臣の所信表明演説を行うことを与野党が合意。与党側は7日に各党の代表質問を提案し、引き続き協議することになりました。参議院でも、10月4日に石破茂総理大臣の所信表明演説を行うことで合意しています。
石破新内閣は、国内外のさまざまな課題に直面する中でのスタートとなります。国会での議論や政策運営に注目が集まっています。