岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を表明し、政界に衝撃が走っています。14日の記者会見で、岸田文雄首相は「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことだ」と述べ、新総裁選出後に首相を退任する意向を明らかにしました。
岸田文雄首相は、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、党改革や関係議員の処分、政治資金規正法の改正などに取り組んできましたが、内閣支持率の低迷や党内からの批判を払拭できませんでした。首相の在任期間は、8月15日時点で1,047日。戦後8番目の長さとなります。
自民党内では、60代のベテラン議員や40代の閣僚経験者が次期総裁候補として名前が挙がっています。岸田文雄首相は会見で「透明で開かれた選挙、自由闊達な論戦が重要だ」と語り、党の刷新を訴えました。
首相の不出馬表明により、自民党総裁選は混沌とした情勢となっています。派閥の影響力が低下する中、各候補者の主張や手腕が問われることになりそうです。
ネット上では、「自民党が変わるため、とか都合のいいことを言っておりますが、実際は自分が総裁選で勝てないから不出馬でしょ?」「どこまで、卑怯なんだろう」「どこまでも自分のことだけの総理でしたね」など、批判的な意見が多く寄せられています。
次期総裁レースが開始 候補者の反応やコメント
岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬表明を受け、次期総裁レースが一気に活気づいています。石破茂元幹事長(67)は、20人の推薦人を確保できれば立候補する意向を示しました。
一方、茂木敏充幹事長(68)、河野太郎デジタル大臣(61)、高市早苗経済安全保障担当大臣(63)は、党執行部や閣僚として岸田文雄首相を支える立場から、立候補について明言を避けています。
次世代のリーダーとして期待される小泉進次郎氏(43)や小林鷹之氏(49)の名前も挙がっています。前回の総裁選に立候補した野田聖子氏(63)も注目されており、党内からは活発な政策論争を期待する意見も見られます。
石破茂元幹事長は岸田文雄首相の決断を「立派」と評価したのに対し、茂木敏充幹事長は「極めて残念」と述べました。高市早苗経済安全保障担当大臣は「しっかり岸田総理大臣をお支えしたい」、小林鷹之氏は「党が生まれ変わったと思ってもらえるような改革努力を」と、それぞれの立場からコメントしています。