
2025年で38回目を迎える北海道矯正展は、刑務所がどのような施設で、受刑者が社会復帰に向けてどのような取り組みをしているのか、地域住民の方々に理解を深めてもらうことを目的としたイベントです。
多くのゲストを招いたイベントには6000人以上が来場し、大きな賑わいを見せました。その様子を紹介します。
<目次>
人気テレビレポーターのテープカットで開幕

2025年10月5日(日)に開催された「北海道矯正展」は、晴天に恵まれスタート。開場前から来場者の行列ができていました。オープニングセレモニーには、北海道の情報番組でテレビリポーターを務める石井雅子氏が登壇。1日所長としてテープカットを行いました。
北海道各地の刑務所作業製品が集結

販売ブースには、刑務所で製作した製品ブランドの「CAPIC」ブースが出店していました。また、釧路、函館、網走、旭川、帯広、月形といった北海道各地の刑務所で作られた製品も並んでいました。
ブースには刑務所で製作した前掛け、アウトドア用品の鉄板や網、サウナグッズなど、多彩な商品が所狭しと並びます。

財布や鞄、ペンケースといった革製品もラインナップされていました。一つひとつ丁寧に制作された財布は、当日も多くの人々が手に取っていました。

勉強机やカラフルな棚、テーブル、子供用木馬などの木工製品も充実し、完売した商品も多数ありました。商品を手に取る方や、まとめ買いをする方も多く見られ、ブースの人気がうかがえました。
北海道のご当地グルメが集結!食欲をそそるキッチンカー

今年の北海道矯正展には、キッチンカーが12台出店。さまざまなグルメが販売されていました。
具体的なラインナップは札幌で屈指の人気を誇るルーカレー店コロンボをはじめ、本格的な旭川ラーメン、さつまいもスイーツ、ステーキホットサンド、アサイー、ピザなど。その他にはザンギ、かき氷、チュロスといった屋台の定番メニューも勢ぞろいしていました。豊富なメニューに、来場者は目移りしている様子でした。


また、地元のパン屋が多数のパンを出店し、午前中には完売するほどの大盛況となりました。

北海道矯正展の名物である北海道内の刑務所で収穫された野菜の販売会も開催されていました。玉ねぎが1袋100円、長ネギ1束が100円、そして馬鈴薯が1箱900円など特売品がずらりと並びます。スーパーでは手に入らない手頃な価格設定に、来場者はこぞって購入していました。
地域住民やさまざまな団体で賑わうブース出店

今回の北海道矯正展でも、地域住民や多くの団体が参加するブースが出店していました。
「立ち直りに寄り添い、犯罪や非行のない社会を目指す」ことを掲げる「社会を明るくする運動」では、更生保護に関するパネルを設置。犯罪や非行をした人々の再犯を防ぎ、地域社会が立ち直りを支援する「更生保護」の認知を高め更生保護への理解を来場者へ呼びかけました。
また、「社会を明るくする運動」のマスコット「更生ペンギン ホゴちゃん」、人権イメージキャラクター「人KENまもる君・人KENあゆみちゃん」、旭川刑務所のマスコットキャラクター「カタックリちゃん」も登場しました。

その他にも網走湖のしじみを原料とした「しじ美醤油」といった名産品の販売ブース、保護猫活動を紹介するパネル展示ブース、採用広報による刑務官採用説明ブースなどの出展もありました。
スペシャルゲストや地域のアイドルが織りなすステージイベント

矯正展のメインステージには、1日所長を務める石井雅子氏が登壇。「受刑者が再犯をしないためには、社会の協力が欠かせない」力説し、更生への理解を呼びかけました。
その後は、実際に提供されている受刑者の給食であり北海道の名物でもある、スープカレーの食レポを披露。来場者参加型のクイズ大会も実施するなど大きな盛り上がりを見せました。

ステージ演奏では、札幌市立栄町中学校の吹奏楽部がパフォーマンス。刑務所内に響く、美しい音色を響かせました。

また、ライブパフォーマンスでは、北海道発のアイドルambitious(アンビシャス)が登場。セイコーマートのテーマ曲にも選ばれた「ようこそ!!」などを含めた5曲を披露しました。

その後は、北海道芸術高等学校&ダンスゼミパフォーマンスが登場。学校の特色を紹介したのち、ゼミメンバーによるダンスを披露しました。

ステージイベントのトリには、人気お笑いコンビ「アップダウン」の竹森巧氏が登場。竹森氏は戦争の歴史をお笑いと歌を使って、老若男女に伝える二人芝居や漫才など、マルチに活躍しています。今回は北方領土への望郷を歌う「オホーツクの舟唄」(知床旅情)を披露しました。その後「紅白歌合戦出場を目指す」と会場で宣言し、4曲を熱唱。心にしみる優しさあふれる歌声で観客を魅了しました。

北海道矯正展のラストは大抽選会。CAPIC製品を購入した方を対象とした抽選会では、多くの人々の歓喜の声があがりました。
矯正に関する取り組みについて

庁舎では、刑務所内で行われている教育・職業訓練、更生プログラムを地域住民に知ってもらうためのパネルが展示されています。
受刑者の社会復帰、再犯防止への取り組みが紹介されていました。受刑者が農耕作業や職業訓練を行い、技術や社会性を身につけていることが記されており、受刑者たちの真摯な取り組みが伝わる展示でした。

また、2階の北海道“絆”menづくりプロジェクトの展示コーナーには、多数の色紙が展示されていました。北海道“絆”menづくりプロジェクトとは、道民が強い絆で結ばれることで犯罪のない環境づくりを進めるとともに、運転時の思いやりや譲り合いの気持ちで悲惨な事故を減らすことを願うプロジェクトです。
メッセージの通り、でっかい(北海道全域の)面(men)が広がることを願い、絆シールを広め、さまざまな活動に取り組んでいます。

願いを込めて書かれた色紙を、1日所長の石井氏も見学し、感銘を受けている様子でした。社会復帰を円滑に進めるには、刑務所側の努力だけでなく、地域社会の支援も欠かせません。矯正展は、そうした矯正行政の取り組みを理解してもらい、支援の輪を広げる機会として開催されています。
札幌刑務所の基本情報
最寄駅は、札幌市営地下鉄東豊線「環状通東駅」。駅から車で6分ほどの距離です。
所在地
〒007-8601 北海道札幌市東区東苗穂2条1-5-1
交通手段
● JR札幌駅北口下車 車20分
● JR札幌駅北口下車 中央バス東63番乗車「本町2条8丁目」下車徒歩5分 ● 地下鉄「環状通東駅」下車 中央バス東60番又は東62番乗車「本町2条8丁目」下車徒歩 5分
TEL:011(781)2011
FAX:011(780)2172
刑務所作業製品の展示場を併設しています。展示品の販売も行われています。
〇営業時間
10時~16時(土日祝日を除く)
〇展示・販売製品
札幌刑務所で製作された木工製品、洋裁製品、印刷製品、金属製品をはじめ、全国 の刑務所から集められた様々な刑務所作業製品が展示されています。
https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei05_00045.html














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