セブン-イレブン・ジャパンが、画期的な処方薬受け取りサービスを開始します。首都圏1,000店舗以上で、オンライン診療から処方薬の受け取りまでを1つのアプリで完結できるようになります。
同社は、医薬品のEC事業を手がけるジェイフロンティア社の「SOKUYAKU(ソクヤク)」アプリと提携しました。このアプリは、全国約3,600の医療機関と1万700店舗以上の薬局が参加する大規模なプラットフォームとなっています。
処方薬の受け取りは、店舗内に設置された宅配ロッカー「PUDOステーション」を利用して行います。薬局から各店舗に薬が配送され、利用者は最短で診療当日に無料で受け取ることが可能です。
このサービスにより、消費者は調剤薬局での待ち時間削減に繋がり、特に高齢者にとっては持病の定期的な通院が楽になります。オンライン診療を受けた後、近くのセブン-イレブンで薬を受け取れるようになるためです。
セブン-イレブンのこの取り組みは、オンライン診療の普及に大きく貢献すると期待されています。ネット上では、「これはすごい」「早く普及してほしい」「コンビニでサッと受け取れるのは嬉しい」などの意見が寄せられています。
処方薬の受け取りサービス、コンビニ大手やウーバーイーツが参入
ジェイフロンティア社との連携により、5月21日(火)受付分から、東京都、神奈川県、埼玉県の一部のセブン-イレブン店舗で、「PUDOステーション」での処方薬受け取りが可能となりました。配送料は無料で、店舗の営業時間内ならいつでも受け取れるのが魅力です。
セブン-イレブンは2022年、調剤最大手のアインホールディングスと提携し、処方薬受け取りサービスを開始しましたが、取り組み店舗は数十店に留まっていました。今回の提携で受け取り店舗数を大幅に増やしており、今後は受取店を増やすため、同様のアプリを手掛ける他社との提携も検討しています。
処方薬の薬局以外での受け取りサービスは急拡大しており、ファミリーマート、ローソン、ドラッグストア各社、ウーバーイーツジャパンなども参入しています。ファミリーマートでは、首都圏の約4,500店舗で処方薬の受け取りサービスを実施しました。
セブン-イレブンは、処方薬受け取りによる来店動機向上とついで買い増加で、収益の底上げを狙っています。今後の拠点拡大や処方薬受け取りサービスの動向に注目が集まります。