映画『タイタニック』に出演した子役が告白 「いまでも印税が発生している」

レオナルド・ディカプリオ氏が主演として登場し、世界中で大ヒットを記録したモンスター映画『タイタニック』。映画公開から約25年が経ったいまでも、その映画に子役として出演した俳優が印税をもらっていることが明らかになりました。

当時5歳のリース・トンプソン氏が演じたのは、名もなきアイルランド人の少年役。アイルランド人の母親、姉とともにタイタニック号に乗船し、沈没する際にボートでの脱出を試みるものの、あえなく客室内で海に沈んでしまうという役でした。

彼は幼少時代にコンテストに入賞したのを機に所属していたタレントエージェントから連絡を受け、『タイタニック』の出演を決めました。ガソリンスタンドのCMと、メジャー映画の出演の2択だったそうです。

リース・トンプソン氏は3つのシーンに登場しており、セリフは「ママ、僕たちはいま何をしているの?」というたったの一言でした。たとえ一言でも、アメリカ人の彼はアイルランドなまりに苦労したとのことです。

当時の出演料は3万ドル(約390万円)で、このギャラは学費や生活費に消えたとされます。彼は2022年1月、オーストラリアのニュース番組「Network 10」に出演し、印税がいまも発生していることを認めました。

印税の金額は年に200ドル(約2万6,000円)から300ドル(約3万9,000円)ほどで、小切手で送られてくるとのことです。彼は「『タイタニック』に出演したのはかなり昔のことだから不思議な感じ。ときには100ドル余分に送られてくることもあります」と語った上で、「いまはこれが続くといいなと思っています。僕にとってはお金以上の意味がある」とも述べました。

リース・トンプソン氏「印税はここ数年受け取っていない」

リース・トンプソン氏いわく、その印税はここ数年実際には受け取っていないとのことで、彼は「数年前から住所を更新していないんだ。だから小切手は送られてきていると思うけど、受け取ってはいない」と述べています。

彼がこれまで受け取っていたのはロイヤリティと呼ばれるもので、DVDやブルーレイの販売、デジタル版での再上映などが行われることで利益が支払われる契約をしていた様子です。ほかの俳優も同じような契約をしており、いまだにロイヤリティを受け取っている人もいるとのこと。

彼は現在30歳を超えており、米ユタ州にあるスキー&スノーボード・リゾートBrian Head Resortにて、デジタルマーケティング・ディレクターを務めています。もう俳優の仕事に戻るつもりはないそうです。

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