日本経済新聞は7月1日、YahooがGoogleとの検索エンジンサービス提供契約の更新を見直し、他社への切り替えを検討していることが分かったと報じました。現行のGoogleとの契約は2025年3月末に満了し、更新については「バケットテスト(技術テスト)」を実施後に決定する予定です。
Zホールディングスは、2023年10月にYahooとLINEを合併させて「LINEヤフー」に改めると4月28日に発表しました。大株主は韓国のインターネット企業ネイバーで、同社は韓国の検索市場で60%以上のシェアを獲得しています。
ネイバーは生成AIを活用した検索技術開発を急ピッチで進めており、その狙いは日本市場への進出・拡大です。このような背景から、Yahooが検索エンジンの提供元を、Googleからネイバーに切り替える可能性があると言われています。
重要となるポイントは、経営・技術資源の効率化や新しいAI技術の活用で、今後の契約更新や技術提携の動向が焦点となります。ネット上では、「そろそろyahooを卒業せねば」「グーグルと違う検索になるのは賛成だが、ネイバーは駄目だ」など、さまざまな意見があがっています。
Zホールディングスとは?「LINEヤフー」の概要
Zホールディングスは10月1日にYahooとLINEが合併し、「LINEヤフー」という新たな企業名に改めることを発表しました。この合併は、インターネット関連サービスの競争が激化する中で、両社のサービスの連携を強化し、企業全体の競争力を高めるために行われるものです。
さらにZホールディングスは、エンターテインメント事業のZ Entertainmentとデータ利活用事業のZ データとも合併します。Zホールディングスの社長である出澤剛氏は、「基盤、サービス、組織の統合と一本化を強力に推進する」と語りました。
新組織「LINEヤフー」では、LINEアプリを使用している最中にも、「Yahoo!検索」を通じてWeb検索が可能となります。ユーザーの検索体験の向上を目指し、「Yahoo!検索」は各種施設名で検索することで、混雑予報やクチコミ情報など、ユーザーが必要とする情報を一度に提供します。
さらに災害時や緊急事態には、国や自治体による信頼できる情報を見やすい形で提供するとのこと。Zホールディングスが「LINEヤフー」に生まれ変わることにより、サービスの利便性向上などが期待されます。