26日午後7時半過ぎ、東京・町田市の町田駅の近くのカフェで男が拳銃を発砲。撃たれた男性は20メートルほど離れた場所で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。犯人は逃走しており、警視庁は逃げた男らの行方を追っています。
撃たれた50代の男性はカフェの店内にいたところ、入店した男に突然声をかけられ、発砲されました。男性は店の外に逃げ出しましたが、男はそれを追いかけてさらに発砲を続けました。
その後、撃たれた男性は20メートルほど離れた場所で倒れていたとのことです。撃たれた男性は暴力団関係者とみられ、首や腹付近に少なくとも3発の撃たれた痕があります。現場にいた警察官が心臓マッサージをしましたが意識は戻らず、その後、病院に搬送されて死亡が確認されました。
目撃者は「銃のようなものを上にかざしていた。下腹部から出血している」と述べています。また、2人組の男が車で逃走したとの目撃情報もあり、警視庁は殺人事件として犯人の行方を追っています。
今回の事件を受け、ネット上では「もう毎日のように残忍で酷い事件が多いから気持ちが滅入る」「町田は昔から治安が不安定だ」「ヤクザが抗争するのは勝手だけど、民間人のいるところでやらないでほしい」などの意見が寄せられています。
26日午後11時半頃に拳銃を持った男が警察署に出頭
事件開始から約4時間後の26日午後11時半頃、拳銃を持った男が神奈川県内の警察署に出頭しました。そのまま銃刀法違反の疑いで、警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、職業不詳の佐々木誠容疑者(58)です。「拳銃を所持していたのは間違いない」と供述したとのことです。事前に「発砲事件の関係で出頭する」と警察署に電話を入れていたようで、警視庁は発砲事件との関係性を詳しく調べています。
なお、5月25日には長野県中野市で、男女4人が殺害された立てこもり発砲事件がありました。犯人は青木容疑者で、26日午前4時半過ぎに玄関から出てきたところ、身柄を確保されました。確保に至るまでは、警察が電話などで青木容疑者を説得していたとのことです。
この1件を受け、26日正午から県警本部では警察本部長と刑事部長による記者会見が開かれました。長野県警の小山巌本部長は、「はじめに被害に遭われてお亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。また当県警の警察官2名が殉職することとなり、警察本部長としては痛恨の極みです」と述べました。