車いすテニスの小田凱人選手 男子シングルス史上最年少でウィンブルドン制覇

ウィンブルドン車いすテニス男子シングルス決勝で、小田凱人選手が地元イギリスのヒューウェット選手を相手に6-4、6-2で下し、6月の全仏オープンに続いて四大大会連覇を達成しました。

第1セットでは1-4から見事に逆転し、セットを奪取。さらに第2セットでは、最初のサービスゲームをブレイクされて0-2と不利に追い込まれますが、序盤の不利を挽回して6ゲームを連取しました。

小田凱人選手は17歳69日で、ウィンブルドンの男子シングルスで史上最年少優勝を達成しました。小田凱人選手は試合後の優勝スピーチで、「私はまだ17歳なので、シャンパンを開けたい気分だけど、それはできないので、スパークリングウォーターを飲もうと思います」と語っています。

ウィンブルドンの公式Twitterもこの1件を取り上げ、「ウィンブルドン制覇のお祝いを楽しんでいただければ幸いです」とコメントしました。ネット上では、「凄い選手が現れた」「車椅子テニス歴代圧倒的ナンバーワンのイケメン」「現状、この世界ではもはや一強ですね」などのコメントが寄せられています。

小田凱人選手のプロフィール|経歴や大会成績

小田凱人選手のプロフィールページによると、9歳のときに骨肉腫となり車いす生活が始まり、その1年後の10歳から車いすテニスをスタートしました。18歳以下の世界No.1決定戦「世界Jr.マスターズ」でシングルス・ダブルスの優勝、世界Jr.ランキング1位などのタイトルを最年少で獲得しています。

2021年には、「BNP PARIBAS WORLD TEAM CUPジュニアカテゴリ」で日本の初優勝に貢献し、「ITF車いすテニスジュニアオブザイヤー2021」も受賞しました。「2022 BNP PARIBAS WORLD TEAM CUP」では、男子日本代表として史上最年少で出場。その活躍は止まらず、全仏オープンでは16歳23日で最年少出場を果たし、ベスト4に名を連ねました。

さらに「NEC WHEELCHAIR SINGLES MASTERS」では、当時世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエット選手を破り、大会史上最年少出場と優勝を同時に飾りました。そして、2023年の全豪オープンで準優勝を達成するなど、車いすテニス界のトッププレイヤーとして注目されています。

そんな小田凱人選手の目標は「史上最年少世界シニアランキング1位」と「病気と闘う子供たちのヒーローになる」の2つ。今後のさらなる活躍に期待が高まります。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のおすすめ記事

  1. 花粉症が嫌われる理由は多くの人にとって明白ですが、意外な利点があることが最近の研究で明らかになってい…
  2. ピアニストのフジコ・ヘミング氏が4月21日、膵臓がんのため92歳でこの世を去りました。リストの難曲『…
  3. トヨタ自動車が発表した2023年度のグループ全体の決算で、営業利益が5兆3,000億円に達し、日本の…

おすすめ記事

  1. 2024-3-7

    伊藤忠商事がビッグモーターを買収 「ビックリモーター」など新社名の予想始まる

    伊藤忠商事がビッグモーターの買収に向けて、企業再生ファンドと手を組んだ契約を締結したことが明らかにな…
  2. 東京報道新聞が法務大臣から拝受した感謝状(2024年2月)

    2024-3-6

    法務大臣感謝状を拝受しました(更生保護事業への取り組みについて)

    2024年2月19日、株式会社東京報道新聞社は、法務大臣感謝状を拝受。法務大臣からの感謝状とは、「社…
  3. 「薬物乱用防止教室」の講義で講師をする元千葉県警・警部補、一般社団法人日本刑事技術協会の上級コンサルタントの森雅人氏

    2024-4-22

    「ダメ、絶対!」元千葉県警刑事の森雅人氏が高校生向けに薬物の危険性について講義を実施

    元千葉県警・警部補であり、現在は一般社団法人日本刑事技術協会の上級コンサルタントとして活躍する森雅人…

【募集中】コンテスト

第5回ライティングコンテスト(東京報道新聞)

【結果】コンテスト

東京報道新聞第4回ライティングコンテスト (結果発表)

インタビュー

  1. ゴミ収集車の死亡事故による呼び捨てでの実名報道で訴訟を起こした品野隆史氏
    現在メディアでは、事件に関して疑いのある人の実名報道では「容疑者」を呼称でつけていますが、1989年…
  2. 青森県で協力雇用主として出所者の社会復帰を目指して雇用する企業「有限会社松竹梅造園」代表の渡辺精一様
    協力雇用主とは、犯罪や非行をした者の自立や社会復帰に向けて事情を理解したうえで就職先として受け入れる…
  3. 青森刑務所で受刑者に講話を行った受刑者等専用の求人誌「Chance!!」編集長・三宅晶子氏
    三宅晶子氏(株式会社ヒューマン・コメディの代表取締役)は、日本初の受刑者等専用求人誌「Chance!…
ページ上部へ戻る