GWの最終日である5月6日、東京ドームにて井上尚弥選手(31歳、大橋ジム)がルイス・ネリ選手(29歳、メキシコ)を迎え撃ちました。この試合で井上尚弥選手は6回にTKO勝利を収め、4団体統一王者としての防衛に成功しました。
試合後、井上尚弥選手はリング上で「ここ東京ドームで34年ぶりの日本人、メインイベント。自分自身すごいプレッシャーがあったんですけど、こうして皆さんの力が僕のパワーになりました。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。また、1回での意外なダウンについても、「皆さん1ラウンド目のサプライズ、たまにはいかがでしょうか」と余裕を見せています。
この試合は、約34年ぶりに東京ドームでのボクシング興行が実現し、井上尚弥選手は日本人初のメインイベンターとして節目の試合に挑みました。その背景には、所属ジム設立30年と自身の世界王座獲得10周年が重なる特別な年であることがあります。
一方、ルイス・ネリ選手は過去の問題を乗り越え、今回の試合に向けて徹底的な体調管理と調整を行い、前日計量を500グラム少ないウエイトで1発クリアしました。試合開始からわずか数分で、ルイス・ネリ選手が井上尚弥選手からまさかのダウンを奪いましたが、結果的に井上尚弥選手がモンスターの力を発揮し、無事勝利を収めました。
所属ジムの大橋秀行会長は「今回の東京ドームは新たなスタート」とコメントし、今後も東京ドームでの興行を考えていることを示唆しました。ネット上では、「井上尚弥選手おめでとうございます」「井上尚弥のダウン、心臓が止まるかと思った」「ダウンの経験が尚弥をもっと強くさせるだろう」などの意見が寄せられています。
1回で井上尚弥選手がプロキャリア初のダウン 6回にはTKO勝利
試合の1回、開始わずか18秒で井上尚弥選手が豪快な右フックを放ち、観客を沸かせました。その後、1分49秒過ぎにはルイス・ネリ選手の左フックカウンターにより、井上尚弥選手がプロキャリア初のダウンを喫しますが、すぐに立ち直り初回を凌いでいます。
2回では、井上尚弥選手がジャブを駆使して試合を作り直し、2分過ぎには逆にルイス・ネリ選手をダウンさせて劣勢を挽回します。続く3回では、井上尚弥選手がジャブをさばきながら要所で右ストレートを決め、試合の主導権を握りました。
4回と5回には、井上尚弥選手がさらにペースを上げ、特に5回には左フックでルイス・ネリ選手を再びダウンさせる見事な展開を見せました。そして、6回には井上尚弥選手が前に出る展開が続き、2分過ぎには連打で押し込み、カウンターの右一閃で見事なTKO勝利を飾りました。
1回にはまさかのダウンを奪われる事態へと発展しましたが、2〜6回を通して見れば、特に危なげなくルイス・ネリ選手を圧倒していました。