エンゼルスは日本時間で2日、大谷翔平投手と年俸3,000万ドル(約43億4,000万円)の1年契約で合意したと発表しました。年俸調停を回避して1年契約を結んだ選手としては、過去最高金額となります。
これまでの年俸は昨季が300万ドル(約4億3,400万円)、今季が550万円ドル(約7億9,600万円)と、今回発表された新年棒に比べて格安でした。
大谷投手は今季が2年契約の最終年であり、今シーズンのオフは年俸調停権を持っていたため、年俸の大幅アップは各所で予想されていました。しかし、年俸調停を回避しての契約で年俸3,000万ドル。つまり、エンゼルスと大谷投手は契約金額で揉めず、約43億4,000万円という莫大な年俸が瞬時に決まったということです。
年俸調停を回避して1年契約を結んだこれまでの最高額は、レッドソックスと契約したムーキー・ベッツ外野手の2,700万ドル(約39億800万円)でした。大谷投手の新年棒は日本人メジャー最高額であり、同時にムーキー・ベッツ外野手の最高額を更新しました。
大谷翔平投手はなぜそこまで評価されるのか?
現代野球の最高傑作とまで言われる大谷翔平投手。先発投手の一角を担いながら、一時はホームラン数でメジャーリーグ単独トップに立っています。
大谷投手は「投手」と「打者」を高いレベルで展開する、野球の常識では考えられない二刀流を有しているのです。一軍初登板では新人投手最速の157kmを記録し、入団1年目の開幕戦では初打席初安打、同年4月には初登板初勝利を収めています。また、20歳のときには日本プロ野球史上最年少で16奪三振を記録しました。
このような異次元の成績を叩き出していることから、「最も偉大だとされるベーブ・ルース以来、100年ぶりの本格的二刀流選手が現れた」と評されています。
とはいえ、そんな大谷投手も一時は二刀流を否定されていました。「二刀流が通用するほどプロは甘くない」と打者に専念することを勧める選手や、「二刀流だと中途半端になるから投手に専念したほうが良い」と、投手専念を促していた選手もいました。
しかし、最近になって大谷投手のレベルの高さが明らかになったことで、選手や関係者たちは「正真正銘の天才だ」「これほど偉大な選手はいない」などと、大谷投手を褒め称える言葉を残しています。
今回、大谷投手は実力に見合った年俸43億4,000万円という異次元な金額で契約しましたが、これで頭打ちになるとは思えません。今後の大谷投手の活躍に期待したいところです。