伊藤忠商事がビッグモーターの買収に向けて、企業再生ファンドと手を組んだ契約を締結したことが明らかになりました。この動きは、ビッグモーターが直面している経営上の課題を乗り越えるための重要な一歩とみられています。
伊藤忠商事は子会社の伊藤忠エネクスやジェイ・ウィル・パートナーズと協力し、ビッグモーターの資産査定を含むさまざまな評価作業を実施しました。その結果、事業の再建が現実的であるとの結論に至り、正式に支援を表明しました。6日の発表では、「事業再建が可能であり取り組み意義があると判断した」と伝えられています。
新たな事業構造では、ビッグモーターは分割され、主力の中古車事業は新設される会社へと継承されることになります。このプロセスでは、創業家の経営への関与が排除されるとともに、社名の変更も検討されているようです。
ビッグモーターは公式ホームページを通じて、「お客様をはじめ関係者の皆様に、多大なご不便・ご心配をおかけいたしましたこと、改めまして深くお詫び申し上げます。引き続き、お客様、お取引先様及びその他関係各所の皆様からの信頼回復に向けて、全力を尽くしてまいります」とコメントしています。また、新会社の発足は4月後半を予定していることも示しています。
「ファミマモーター」「ビックリモーター」 など、新社名の予想始まる
2023年、ビッグモーターの保険金不正請求疑惑が発覚しました。車をわざと傷つけて保険金を水増し請求するなど、その悪質な行為が顕になり世間を賑わせました。
また、店舗前の街路樹に除草剤をまいて枯らすといった非常識な行動も。その後の謝罪会見では、代表取締役の兼重宏行氏が「全てのステークホルダーの皆さまに、深くおわび申し上げる」と謝罪しています。
しかし、「謝罪会見のNG例」としてネット上では炎上し、痛烈な批判を受けました。そして今回のビッグモーターの社名変更に対し、SNS上でさまざまな予想が始まっています。「ファミマモーター」や「ビックリモーター」といった冗談混じりの候補が挙がっている一方で、「エネクスモーター」という真面目な予想も存在します。
また、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.」という名称に変更したことを踏まえ、「スマイルモーター」という社名を推すユーザーも現れました。過去に保険金不正請求疑惑が表面化し、顧客離れが進んだビッグモーターにとって、社名変更は新たなスタートを切るための重要なステップとなりそうです。