ジャニーズ事務所の中核を担ってきた藤島ジュリー景子代表取締役社長(57)の退任が、「週刊文春」によって明らかになりました。
藤島ジュリー景子氏は、創業者であるジャニー氏の実姉、メリー喜多川副社長の長女として知られています。メリー氏の教育方針により、都内のインターナショナルスクールから、スイスの名門寄宿学校へ進み、上智大学へと進学しました。
学業を終えると、フジテレビで数年間勤務した後、家業であるジャニーズ事務所に入っています。1998年には取締役に、そしてジャニー氏の死後には代表取締役社長に昇格しました。
しかし、今年3月にはジャニーズ事務所が英国公共放送BBCのドキュメンタリーで取り上げられ、ジャニー氏の性加害問題が注目されました。さらに4月初め、「週刊文春」は元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏の被害告白を掲載。これを受けて、主要メディアもこの問題を大きく報道するようになりました。
藤島ジュリー景子氏が謝罪 「心よりお詫び申し上げます」
ジャニーズ事務所は4月21日、取引先企業に対して「問題がなかったなどと考えているわけではございません」といった、藤島ジュリー景子氏のコメントが記載された文書を送付しました。
取引先企業だけに向けて対応したということで、世間からの批判はさらに高まりました。そこで藤島ジュリー景子氏は、5月14日に事務所の公式サイトで謝罪動画を公開。
その動画では、「この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について、世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます。何よりもまず被害を訴えられている方々に対して、深く、深くお詫び申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆様に、大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪を重ねました。
その後、ジャニーズ事務所は性加害問題を調査する「再発防止特別チーム」を設置。その再発防止特別チームは8月29日、記者会見でジャニーズ事務所のガバナンス体制の不備を指摘しました。
ジャニーズ事務所は近日中にも記者会見を開く予定ですが、「ジュリー氏は精神的にかなり追い詰められていて、人前に出られるような状態ではない」とした上で、藤島ジュリー景子氏は出席しないとのことです。
ネット上では、「自分は加害者じゃないとでも思ってるのか?そっと辞めるとかは許されない」「追い詰められているのは事実だろうけど、もっと辛い思いをしたのは被害者だよ」「この方が受けている苦しみなど取るに足らぬこと」など、藤島ジュリー景子氏を批判する意見が多く寄せられています。