Microsoftが「Windows11」にAI機能を搭載すると発表 26日から利用開始

米国のMicrosoftは21日、人工知能(AI)による支援機能を基本ソフト「Windows11」に全面搭載すると明らかにしました。これについて、MicrosoftのナデラCEOは「1990年代が戻ってきた感じ。ソフトウェアの革新をもたらす場所にいるのは興奮する」と述べています。

この新機能は、26日から始まる無料アップデートで利用できるようになります。AIによる支援機能を活用することで、Webサイトの要約や写真の編集、文章の打ち間違いのチェックが簡単にできるようになるとのことです。

さらに、クラウド上で文書作成が行える「マイクロソフト365」については、11月1日からAI機能が企業向けに提供される予定です。ネット上では、「ウィンドウズ11ではなく、ウィンドウズAIでいこう」「今後のAIの進化が楽しみ」「もうついていけなくなってきた」などの意見が寄せられています。

サティア・ナデラCEO「まるで1990年代に戻ったよう」

Microsoftのサティア・ナデラCEOは会見で、新しいAI技術「コパイロット」について「たった10ヶ月前にChatGPTが発表されたとは、考えられない。周囲を見渡しても、あれ以来全てが変わってしまった。自然言語によるコパイロットは、まるでプログラミング言語のように機能し始めている」と感想を述べました。

その上で、「OpenAIはスタートアップ企業。そのたった1社が市場を支配している。これは、まるで1990年代に戻ったよう」とも語っています。Microsoftは生成AI「コパイロット」を全社製品に導入し、幅広く使い始めるという方針を示しました。

また、Windows11における9月26日の大型アップデートでは、AI機能として「コパイロット」を導入するとのことです。新たなアップデートにより、Windows11のユーザー全員が利用できるようになります。ただし、この段階ではまだ「プレビュー」の扱いで、ユーザーからのフィードバックを基に改善されていく予定です。

このアップデートには150以上の新機能が含まれており、その多くに「AI」が関与しています。Windows担当バイスプレジデントのカルメン・ザラテフ氏は、「Copilot in Windows」による革新を「Copy and Paste and Do」と表現しました。

今回のWindowsの取り組みは、テクノロジー業界全体の進歩を象徴しています。そして、多くの企業が生成AIによるサービス開発を積極的に進めています。今後のWindowsの動向に注目が集まります。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のおすすめ記事

  1. 米テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は23日、投資家向けの電話会議で開発中のヒ…
  2. 令和6年の能登半島地震により、石川県の施設は甚大な被害を受けた。その復興の道のりのなかで、『のとじ…
  3. 米国のテクノロジー大手Metaは4月18日、新しい生成AI技術「Llama 3」を発表しました。この…

おすすめ記事

  1. 青森刑務所で受刑者に講話を行った受刑者等専用の求人誌「Chance!!」編集長・三宅晶子氏

    2024-2-6

    受刑者等専用の求人誌「Chance!!」編集長・三宅晶子氏が青森刑務所で受刑者へ伝えた想い

    三宅晶子氏(株式会社ヒューマン・コメディの代表取締役)は、日本初の受刑者等専用求人誌「Chance!…
  2. 2023-10-31

    「頂き女子りりちゃん」が3度目の逮捕 だまし取る手口をマニュアル化 被害総額は2億円以上

    「頂き女子りりちゃん」と名乗り、恋愛感情を背景に多くの男性から現金をだまし取ったとして渡辺真衣容疑者…
  3. ゴミ収集車の死亡事故による呼び捨てでの実名報道で訴訟を起こした品野隆史氏

    2024-3-29

    メディアが市民にくだす判決に異議あり!呼び捨ての実名報道に抗った男性の壮絶な戦い

    現在メディアでは、事件に関して疑いのある人の実名報道では「容疑者」を呼称でつけていますが、1989年…

【募集中】コンテスト

第5回ライティングコンテスト(東京報道新聞)

【結果】コンテスト

東京報道新聞第4回ライティングコンテスト (結果発表)

インタビュー

  1. ゴミ収集車の死亡事故による呼び捨てでの実名報道で訴訟を起こした品野隆史氏
    現在メディアでは、事件に関して疑いのある人の実名報道では「容疑者」を呼称でつけていますが、1989年…
  2. 青森県で協力雇用主として出所者の社会復帰を目指して雇用する企業「有限会社松竹梅造園」代表の渡辺精一様
    協力雇用主とは、犯罪や非行をした者の自立や社会復帰に向けて事情を理解したうえで就職先として受け入れる…
  3. 青森刑務所で受刑者に講話を行った受刑者等専用の求人誌「Chance!!」編集長・三宅晶子氏
    三宅晶子氏(株式会社ヒューマン・コメディの代表取締役)は、日本初の受刑者等専用求人誌「Chance!…
ページ上部へ戻る