中国のIT大手バイトダンスにおける2023年通期の売上高が、なんと1,100億ドル(約15兆6,000億円)を超える見込みです。この数字は、中国のIT大手テンセントの年間売上高約870億ドル(約12兆4,000億円)を上回り、米国のIT大手メタの1,330億ドル(約18兆9,000億円)に迫る勢いです。
バイトダンスの収益源は、主に中国市場をターゲットにした広告事業と電子商取引(EC)事業にあります。特筆すべきは、海外向け動画投稿アプリ「TikTok」の存在で、同アプリは同社の売上高拡大に大きく貢献しています。
米国メディアによると、バイトダンスの2023年上半期の売上高は約540億ドル(約7兆7,000億円)に達し、テンセントの同期間売上高約410億ドル(約5兆8,000億円)を上回っているとのことです。これは、バイトダンスが広告とECの収入で急速に成長していることを示しており、グローバル市場における同社の影響力の拡大を物語っています。
ネット上では、「売上高いんだろうなとは思ってたけど、異次元の売上だ」「売上高はすごいが…」「安全保障上の脅威がある」などの意見が寄せられています。
バイトダンスは2012年3月に創業|TikTokが人気の理由
バイトダンスは2012年3月、中国のテクノロジー界を牽引する企業の1つとして誕生しました。初期は短い動画をシェアするSNSアプリとしてスタートし、後にTikTokへとリニューアルしました。
TikTokは15秒から60秒の短い動画を投稿できるプラットフォームで、音楽やエフェクトを使用してユニークな動画を作成できる機能が特徴です。このアプリは特に若者に人気があり、世界中で1億5,000万人以上のユーザーを獲得しています。
バイトダンスの収益源は多岐にわたります。主に広告事業で収益を得ており、TikTok内での商品販売機能の導入など、新しいビジネスモデルの開拓も行っています。この企業が急速に成長を遂げた背景には、AI技術を用いた高度なコンテンツ提供能力があり、ユーザーの好みに合わせた動画の自動抽出や投稿動画の音声編集など、ユーザーにとって最適な体験を提供できているのです。
また、バイトダンスはグローバル市場での展開を積極的に進め、中国、米国、インドなどの大市場で成功を収めています。多彩な音楽やエフェクトを提供することで、ユーザーに創造性豊かなコンテンツ作成を促しており、多種多様なユーザーが集まるプラットフォームとして世界中で人気を博しています。