TBSのニュース番組『報道1930』がテロリストの娘を起用して大炎上
BS-TBSのニュース番組『報道1930』の内容が話題となっています。10月11日の放送でイスラエルとハマスの衝突が特集されましたが、ゲストコメンテーターに重信メイ氏を起用したことで問題視されています。
重信メイ氏はレバノン・ベイルート出身のジャーナリストで、中東の情勢に精通しています。しかし、重信メイ氏の母である重信房子氏が元日本赤軍のリーダーであることは放送中には一切触れられませんでした。
重信房子氏は過去にパレスチナ人グループと協力し、イスラエルのテルアビブ国際空港でテロ行為を起こしており、重信メイ氏の父親もパレスチナ人活動家でした。この背景により、「メイ氏の起用に偏りがある」との声があがっています。
一方で、重信メイ氏がテロに関与したわけではないため、母親の行動を彼女に当てはめることへの反対意見も存在します。しかし、番組内で重信メイ氏は「パレスチナ人はなんで武器を持っていることがいけないの?」と疑問を呈し、「毎日のようにいじめられている子が初めてやり返したら、それに対して焦点が当たった状況」と戦闘状態を説明しました。
さらに「パレスチナの場合は “抵抗” ではなく、テロになってしまうことが問題」とパレスチナを全面擁護しています。ネット上では「コメンテーターを人選すべきだと思う」「いじめられている子が初めて仕返したという例えは全く当たらない」などの批判意見がみられました。
イスラエルの駐日大使が「本当に残念」と激しく批判
外交担当記者は10月13日に、「この番組がきっかけで、国際問題に発展しかねない動きが実際に起きてしまいました」と述べています。イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使は記者会見を開き、『報道1930』の画面が印刷された紙を手にして重信メイ氏を激しく批判しました。
その際、重信メイ氏を指して「これはなんだ!彼女は50年前に27~28人のイスラエル人を殺害したことを非常に誇りに思っている殺人犯の娘だ」と非難し、その上で「日本のテレビで、彼女に発言する場を与えているのはひどい。本当に残念」と述べました。
過去にもTBSは、1989年の「TBSビデオ問題」で大きな批判を受けています。取材源秘匿の原則を破り、オウム真理教を批判していた坂本堤弁護士らのインタビュー映像を教団側に提供。その結果、同年11月4日の「坂本弁護士一家殺害事件」につながったと激しく批判されました。
今回の件で、重信メイ氏の起用によりTBSへの批判が再び高まっています。故・筑紫哲也氏が以前に「TBSは今日、死んだに等しいと思います」と述べているように、責任ある対処が求められています。