日本時間2023年10月13日23時19分、スペースXは「ファルコン・ヘビー」ロケットの打ち上げを行い、見事成功させました。この打ち上げは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の小惑星探査ミッション「Psyche(サイキ)」を運ぶもので、探査機のロケットから正常に分離されたことが確認され、その成果がSNSや公式サイトで報告されています。
「Psyche」ミッションの目的は、小惑星帯にある「16 Psyche(プシケ)」という特殊な金属質小惑星の探査です。この小惑星の最大幅は約280kmあり、鉄やニッケルを豊富に含む「M型小惑星」として知られています。
その正体は、太陽系初期の原始惑星のコアである可能性が指摘されています。「Psyche」は金属質の小惑星を間近で観測する初めての取り組みであり、探査機は2029年8月に目標地点に到着する予定です。その後26ヶ月間にわたり、詳細なデータ収集を行うことが計画されています。
このミッションにより、地球を含む惑星の核の形成や太陽系の歴史について、これまでにない貴重な情報が得られることが期待されています。ネット上では、「スペースXはやっぱりすごい」「こんな金属製の小惑星が地球にぶつかってきたら大変」「何だかワクワクする」などの意見が見られました。
スペースX、「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功
2023年10月14日、スペースXは新たな功績を収めました。同社は「ファルコン9」ロケットを打ち上げ、第2世代のスターリンク衛星「V2 Mini」22機を宇宙へと送りました。
この打ち上げは、ケープカナベラル宇宙軍基地(米国)から日本時間10月14日の早朝8時1分に行われ、公式に成功が確認された後、スペースXのSNSと公式サイトで報告されました。
同社のロケットである「ファルコン9」ブロック5は、信頼性の高いロケットとして知られ、今回のミッションではスターリンク衛星「V2 Mini」が搭載。同社の衛星インターネットサービス「スターリンク」の一環として、異なる軌道「シェル1」から「シェル8」に最大4万2,000機の衛星を投入する計画が進行中です。
今回の打ち上げで特に注目されるのは、「シェル6」へ22機の「V2 Mini」を投入することに成功した点です。5,265機(プロトタイプを含む)という衛星の総打ち上げ数を誇り、スペースXは世界中のインターネット接続改善に向け、着実に一歩を踏み出しました。これからもスペースXのさらなる進展が期待されます。