メジャーリーグベースボール(MLB)機構が、全米野球記者協会(BBWAA)によって選出するリーグMVPを発表しました。この栄誉ある賞を、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手(29)が受賞しました。これは大谷翔平選手にとって、2年ぶり2度目のMVP受賞です。
特筆すべきは、大谷翔平選手が「満票」での受賞を果たしたことです。これはメジャー史上初となる「2度目の満票MVP」という歴史的快挙です。また、日本人選手がこれまでMVPを受賞するのは、イチロー選手(2001年)と大谷翔平選手(2021年)の2人のみで、複数回受賞したのは大谷翔平選手が日本人初となります。
過去に満票でMVPを受賞したのは19人(19回)で、その中には史上最多7度のMVPを受賞したバリーボンズ選手も含まれていますが、満票での受賞は1度だけです。大谷翔平選手は今季、日本人として初めて本塁打王のタイトルを獲得し、投打としても際立った活躍を見せました。
大谷翔平選手は受賞に際し、「去年もちろん獲りたかったですけど、今年もセミエン選手もワールドシリーズ優勝したように素晴らしい年だったと思うのでそれに負けないぐらいのシーズンにしたいなと。こうやって(MVP)獲れて特別なことだと思う」と喜びを語りました。
ネット上では、「さすがオオタニサン」「大谷さんのMVP獲得は確実視されていたけど、やっぱり決まると、とても嬉しい」「大谷選手MVP満票での獲得おめでとうございます。流石としか言いようがない」などの意見が寄せられています。
大谷翔平選手は打者・投手ともに好成績を記録
大谷翔平選手は今季、打者として顕著な成績を残しました。打率.304、95打点、そして20盗塁を記録し、自身初となる打率3割を達成しています。また、44本塁打でアメリカン・リーグ(ア・リーグ)の本塁打王に輝きました。
投手としても大谷翔平選手は10勝5敗、防御率3.14、そして167奪三振をマーク。規定投球回には到達しませんでしたが、この成績はメジャー史上初となる2年連続で「ダブル2ケタ」(10勝&10本塁打)という偉業を達成しています。
7月28日のタイガース戦では、メジャー初の完投・完封勝利を達成し、第2試合では2打席連続ホームランを記録しました。ロサンゼルス・エンゼルスのチームメイトであるM.トラウト選手(32)は、大谷翔平選手のMVP受賞に対して「おめでとう。本当に受賞に値するMVPだ。誇りに思うぜ、ブラザー」とSNSで祝福しました。