日本大学のアメフト部が廃部 薬物事件の影響を受け理事長が存続困難と判断

日本大学は薬物事件の影響を受け、アメフト部を廃部とする方針を固めました。このニュースは部員たちにとって衝撃的なものであり、ある現役部員はJNNの取材に対し、「自分たちの夢が終わった」と悲痛な声を漏らしました。

日本大学の林理事長は、3人目の新たな逮捕者が出たことを受け、アメフト部の廃部方針を示しました。1940年に創部されたこの部は、学生王者を決める大会で21回の優勝を誇る名門校です。2018年に「悪質タックル問題」が発生した際も、部の指導体制の問題が指摘されながら、再発防止に向けた取り組みが続けられてきました。

他の部員も廃部のニュースに打ちのめされ、「みんな『つらい』とか『どうにか続けられないのか』という話だとか、自分たちの目標がなくなって本当つらいの一言」と表現しています。日本大学は、廃部を正式に決定すると速やかに公表する予定です。

さらに、大学本部では理事会が開かれ、酒井健夫学長と沢田康広副学長に辞任が勧告されました。沢田副学長は「引責辞任に納得はしていないが、学内の混乱を避けるために辞任を受け入れる」と述べ、年内を目途に辞任する意向を示しています。

この一連の出来事は、大学スポーツ界における深刻な問題を浮き彫りにしました。ネット上では、「気持ちは分からない訳でも無いですが、こればかりは仕方の無いことだと思います」「悪質タックル後から部の自浄作用が働かなかった時点で廃部は避けられなかったのだろう」などの意見が寄せられています。

OBがアメフト部の廃部に反対 部員は廃部撤回の署名活動を

日本大学のアメフト部は、8月時点で約120人の部員を抱えています。甲子園ボウルで21回の優勝を誇る同部は、2018年に危険なタックル問題を起こし、公式試合出場資格の停止処分を受けました。

この問題では、対戦校の選手に無防備な背後からタックルして負傷させています。その後、立命館大出身の橋詰功氏が監督に就任し、チームの再建を進め、2020年には甲子園ボウルに3年ぶりに出場しました。

橋詰功氏の退任後、中村敏英監督らOBが中心の指導体制に移行しましたが、部の廃部に対しては「部はあまりにも安易。無実の学生まで、一まとめにして処分するのはおかしな話だ」という反対の声があがっています。

一方、現役の学生たちは廃部に複雑な反応を示し、一部の学生は廃部撤回を求める署名活動を行っています。しかし、大学スポーツ協会の池田敦司専務理事は、「大学スポーツ界は伝統的に学生やOB任せの風潮がある。大学側がきちんと管理・統括する部署を作って専門人材も配置し、活動に関与していく仕組みを早急に構築する必要がある」と主張しています。

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