週明けの22日、ニューヨーク株式市場にてダウ工業株30種平均が注目を集めました。この日、ダウ平均は3営業日連続の上昇を遂げ、前週末比138.01ドル高の3万8,001.81ドルで取引を終了し、初めて3万8,000ドルの大台を突破しました。これにより、ダウ平均は2営業日連続で終値の最高値を更新しています。
この上昇は、米企業の決算発表期待によるもので、特にハイテク株を中心に購入意欲が高まりました。一時は前週末より240ドル超上昇し、取引時間中の最高値も更新されるなど、市場は活気に満ちていました。
また、幅広い銘柄を含むSP500種株価指数も10.62ポイント高の4,850.43で取引を終え、終値の最高値を記録しています。ハイテク株主体のナスダック総合指数も3営業日続伸し、49.32ポイント高の1万5,360.29となり、約2年1ヶ月ぶりの高値を達成しました。
個別銘柄では、小売り大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや娯楽・メディアのウォルト・ディズニーの株価上昇が目立っている一方で、住宅用品販売のホーム・デポは売りの圧力を受けました。
市場の関係者は、「投資家の間で、生成AIの利用拡大を背景とした半導体の需要が企業業績を押し上げるとの楽観的な見方が広がっている」とした上で、「企業の決算の内容に加えて、来週、開かれる連邦準備制度理事会の金融政策を決める会合とパウエル議長の会見の内容に関心が集まっている」と見解を示しています。
24日はダウ工業株30種平均が続落 25日は反発して170.54ドル高
24日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が続落し、前日比で99.06ドル安の3万7,806.39ドルで取引を終えました。投資家心理は米長期金利の上昇と高値警戒感により冷え込み、売り注文が優勢となりました。
一方で、SP500種株価指数は3.95ポイント高の4,868.55を記録し、4営業日連続で終値の最高値を更新しています。好業績を発表する米企業の決算に対する期待感から、IT株を中心に買い注文が集まりました。
同じく、ハイテク株主体のナスダック総合指数も5営業日続伸し、55.98ポイント高の1万5,481.92を記録。これは約2年1ヶ月ぶりの高値です。
続いて25日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が反発し、午前10時時点で170.54ドル高の3万7,976.93ドルを付けました。ナスダック総合指数も51.42ポイント高の1万5,533.34となり、2023年10~12月期のGDP速報値が市場予想を上回ったことが買い注文を後押ししました。