サグラダ・ファミリア聖堂、2026年に完成予定 ガウディ氏死去から100年
- 2024/4/23
- 社会・政治
- アントニ・ガウディ, サグラダ・ファミリア聖堂, バルセロナ
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バルセロナの象徴的建築物であるサグラダ・ファミリア聖堂が、ついに2026年に完成する見通しです。この聖堂の建設は1882年に始まり、カタルーニャの建築家アントニ・ガウディ氏によって設計されました。長年にわたる建設の過程で、多くの困難が伴いましたが、その歴史的完成が近づいています。
聖堂の設計には18の巨大な尖塔が含まれており、それぞれが聖書の登場人物を象徴しています。これには12使徒、4人の福音書作家、聖母マリア、そしてイエス・キリストが含まれます。最後の主要な塔であるイエス・キリストの塔は、高さ172.5メートルに達し、その上に17メートルの十字架を設置する計画です。
サグラダ・ファミリアは、その壮大な構造と独特のデザインで知られており、1984年には国連教育科学文化機関の世界遺産に登録されました。2010年には、当時のローマ教皇ベネディクト16世によって正式に教会として認定されています。
建設の過程では、1930年代のスペイン内戦による中断や、長期にわたる違法建築の問題など、さまざまな障害がありました。特に137年間もの間、適切な建築許可が得られていなかったことが後に発覚し、2019年にバルセロナ市から正式に許可が下りました。
アントニ・ガウディ氏が1926年に亡くなった時、建設はまだ10〜15%の進捗だったとされますが、彼の願いがついに実現することになります。ネット上では、「やっと完成か」「作ることに意義がある」「逆に完成してほしくない」などの意見が寄せられています。
サグラダ・ファミリア聖堂の建設が進む2つの理由
サグラダ・ファミリア聖堂の完成が、近年の技術進化と観光収入の増加により、大きく前進しています。かつて時間を要していた模型作成が3Dプリンターやコンピュータ支援設計によって迅速に行えるようになりました。
これが、建設スピードを大幅に加速させる要因となっています。さらに、バルセロナを訪れる観光客の増加が建設資金の潤沢さを支え、以前には想像もつかなかったペースでの進捗を可能にしているのです。
2026年という年は、アントニ・ガウディ氏の没後100年となる記念の年でもあります。完成すれば、サグラダ・ファミリア聖堂はドイツのウルム大聖堂を超えて世界で最も高い教会となります。