2023年12月28日から2024年1月4日にかけて、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」が全席指定席化されることが明らかになりました。新型コロナウイルス感染症の影響が一段落し、制限なしで移動できる正月は4年ぶりとなります。
通常、山陽新幹線の「のぞみ」では、1〜3号車が自由席として利用できていましたが、今回の変更により、乗客は予め指定された席にのみ座ることができます。JR東海・西日本によると、今後の年末年始だけでなく、ゴールデンウィークやお盆期間も同様の全席指定席化が実施されるとのことです。
全席指定席化する理由について、JP西日本は公式サイトで「東海道・山陽新幹線の3大ピーク期では、日・時間帯によっては指定席が早い段階で満席になることや、始発駅以外の駅からご乗車の場合には着席や乗車ができないこともありました。また、指定席をご予約いただけなかったお客様には、ホーム等で自由席のご乗車を待つため長い間お並びいただくことや、自由席へのご乗降に時間がかかり列車の遅れが発生することもありました」と説明しています。
指定席の予約状況|下りは12月29日、上りは1月3日がピーク
JR東海が発表した新幹線の指定席予約状況(11日時点)によると、下りは12月29日(金)、上りは1月3日(水)が予約のピークとされています。また、12月29〜30日の各日午前に東京駅を発車する「のぞみ」については、すでにほぼ満席となっているとのことです。
さらに「ひかり」には混雑が見られるため、他の新幹線の使用が推奨されます。いずれにしても、年末年始は混雑が予想されることから、早めに席の予約をすることが求められます。
自由席を強く希望する場合は「ひかり」や「こだま」の利用が選択肢に入りますが、これらは「のぞみ」よりも本数が少なく、停車駅も多いため時間がかかることを考慮しなければなりません。
最終手段として、自由席特急券を購入して「のぞみ」の普通車デッキで立って目的地に向かうことも可能ですが、JRの公式サイトでは「混雑等により、ご希望の列車にご乗車になれない恐れもございます。駅係員の案内に従って、ご乗車ください」と注意喚起されています。
さらに、「自由席特急券などでデッキに乗車する場合、客室内にも入ってよいですか」という質問に対しては、「基本的には普通車デッキでの立席をお願いしているところではございますが、混雑状況により、お客様を客室内の通路にも誘導する場合もございます。その際は、指定席をご利用のお客様のご迷惑とならないよう、ご配慮をお願いします」と回答しています。