新型コロナウイルス感染症の影響により、全国旅行支援の開始時期については、これまで明らかではありませんでした。しかし全国旅行支援について、政府がその詳細を明らかにしました。東京都は10月20日から、東京都以外は10月11日から開始することを小池知事が記者会見にて表明したのです。
そもそも全国旅行支援とは、以前行った「Go To トラベル」に変わる新たな観光需要の喚起策です。近隣地域のみを対象とする「県民割」の全国版に当たります。
代金割引とクーポン配布により、1人1泊あたり最大11,000円を支援するというものです。補助の内容は、新幹線や飛行機など交通手段の付いたプランの旅行をする場合は最大8,000円、地元などで使えるクーポン券は平日に宿泊する場合は3,000円分、この2つを合わせると最大11,000円になります。
斉藤国交相は、東京都を除く46都道府県が割引適用に向けて準備を進めていることを、記者会見で明らかにしました。
全国旅行支援と県民割はどう違う?
今回発表された全国旅行支援と県民割はどのような違いがあるのでしょうか?主な違いとしては、以下4つの項目が挙げられます。
- 対象エリア:県民割は県内のみ、全国旅行支援は全国
- 対象者:県民割は県民・近隣県在住者、全国旅行支援は全国の都道府県在住者
- 割引率:県民割は最大5割、全国旅行支援は一律4割
- 割引上限額:県民割は1名1泊あたり5,000円、全国旅行支援は1名1泊あたり交通付旅行商品8,000円、その他5,000円
割引率は全国旅行支援のほうが低いですが、割引上限額は県民割よりも4,000円増えています。また、対象エリアは全国に拡大されていることから、全国旅行支援のほうが使い勝手が良いと言えます。
いますぐに予約すべき?待つべき?
全国旅行支援が開始されると、航空券やホテルの予約が殺到し、人気のスポットから売り切れることが予想されます。また、GoToトラベルや県民割の傾向を踏まえると、航空券やホテルの料金が値上げされる可能性も考えられます。
以上のことを踏まえると、全国旅行支援が開始される前の予約が好ましいと言えるでしょう。ただし、これは旅行する日程が決まっている場合に限られます。
日程が決まっていないのに予約してしまうと、予約のキャンセルが相次いで混乱が生じる可能性があります。また、予約先の詳細が明らかになっていない場合、「あとから割引が適用できない」「実は全国旅行支援に対応していない」などのトラブルが起こるリスクもあるため、旅行の日程が決まっている場合のみ予約しましょう。