vsバトラー戦を控えている井上尚弥氏の前日計量が、12日に横浜市内のホテルで行われました。体重計に使用されたのは、日本ボクシングコミッションが通常使用する天秤式ではなく、デジタル式のものでした。
この試合に勝利すれば、井上尚弥氏は日本人初の4団体統一王座となります。しかし、前日計量でまさかのリミットオーバー。リミットが53.52キロ(118ポンド)だったのに対し、井上尚弥氏の体重は53.55キロと、30グラムもオーバーしていたのです。
とはいえ、対戦相手であるポール・バトラー氏の計量が終わり、すぐに計り直したところ、リミットよりも70グラム軽い53.45キロで前日計量をクリアしました。リミットオーバーが発覚した瞬間、井上尚弥氏は軽く笑みを浮かべましたが、会場は若干どよめきました。
なお、WBO同級王者のポール・バトラー氏の体重は53.50キロと、リミットより20グラム軽い結果で一発パスを果たします。
計量後は両者ベルトを持ちつつ、ポージングを決めて撮影が行われました。そこでは、若干の緊張はありながらも、井上尚弥氏は余裕の表情を見せています。その後、両者フェースオフで約10秒間にらみ合い、再び9秒ほど顔を突き合わせたあとグータッチをして幕を閉じました。
井上尚弥氏は試合4日前の9日に練習を切り上げ、10日の公式会見で「あとは疲れを抜いて体重調整。いつも通り調子良く仕上げました」と発言。その一方、ポール・バトラー氏は11日に練習を切り上げ、「予定通り進んでいるので計量の準備を整えている」とコメントしています。
試合にはWBOから、特別に「統一ベルト」が懸けられることが発表されたこともあり、vsバトラー戦に注目が集まっています。
12月13日昼頃に井上尚弥の意気込みコメントの動画が公開
dTVの公式YouTubeチャンネルにて、井上尚弥氏の意気込みコメントの動画が公開されました。その動画では、「12月13日に日本人初4団体統一戦がdTVにて独占配信されること」「統一王者になり、日本ボクシング界の歴史を変えていきたいこと」が、井上尚弥氏から伝えられました。
そして、動画最後には「ぜひdTVで応援してほしい」とコメント。約20秒の短い動画でしたが、井上尚弥氏の意気込みがしっかりと表現されていました。
動画を見た視聴者は、「やべえゾクゾクしてきた」「応援してます」「頼む勝ってくれ」「信じてる!」「いよいよですね」など、温かいコメントを寄せています。