消費者庁は14日、連鎖販売業者である日本アムウェイ合同会社に対し、6ヶ月の取引停止命令を下しました。消費者庁によりますと、相手に会社名や目的を告げずに一般人が出入りしないような場所に誘い出し、会員登録をしつこく勧誘したりするなど、特定商取引法に違反する行為が見られたとされています。
以前からトラブルが多く、批判や苦情が多く寄せられていた日本アムウェイですが、今回初めて行政処分が下りました。全国の消費生活センターには、日本アムウェイに関する相談が3年半で953件寄せられ、半数近くが20代だったとされています。
行政処分を受けた日本アムウェイは公式サイトにて、「本件により、ご関係の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。弊社は、ダイレクトセリングを牽引する責任ある企業として、本件を厳粛に受け止めております」とコメント。
さらに続けて、「一部会員の違法行為を踏まえ、改めて倫理綱領・行動規準、会員に向けたトレーニングの見直し、関連法令や規則の周知、コンプライアンスの更なる徹底などを通じて、実効性のある業務改善と再発防止対策を講じてまいります」と、コンプライアンスの強化と会員の再教育の実施について述べました。
「ABEMA TV」でひろゆきが日本アムウェイについてコメント
14日、実業家のひろゆきが「ABEMA TV」にリモートで出演し、行政処分が下された日本アムウェイに対してコメントを残しました。
番組内でコメントを求められたひろゆきは、「アムウェイってもうちょっと前に結構こういうので騒がれてたから、取引停止みたいなの『初めてなんだな』ってむしろ驚いたんですけど。なんで今なんだろうって感じです」と、率直な意見を述べています。
ひろゆきのコメントに対し、ゲスト出演したカンニング竹山は「おっしゃり通り、アムウェイさんって言ったらわれわれ学生のときから、二十歳前後になったら友達がアムウェイのなんかになって関係崩れるとか、そういうこともずっと起こってきた」と過去の実体験を語りました。
それに加えて、「だから、今ここでこういうことをやるというのは何か意味が多分あるんだろう」と、行政処分が実施された理由について意見を表明。
ネット上では日本アムウェイに対し、「私も20年位前にバイト先の社員に勧誘された経験があります」「アムウェイの問題について、もっと取り締まって欲しい」など、実体験を踏まえた批判的な意見が多くあがっています。