18日、広島東洋カープ所属の野間峻祥外野手(29)が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することがわかりました。条件面では大筋で合意しており、近日中には正式発表される予定です。
そもそもFA権とは、他の球団と選手契約を結べる権利のことです。オフシーズンに所属球団と契約するのが基本ですが、FA権を行使すれば他球団とも交渉を進められます。
今回、野間選手は金銭補助や人的補償が伴わないCランクのFA取得選手として注目されていましたが、これまで活躍を続けてきた広島東洋カープへの残留を決めました。
球団と3度の交渉を終えた野間選手は、条件面でのすり合わせ・調整が完璧ではない中、FA申請期間を待たずに早期決着を選択。新井監督の下で試合に臨む、野間選手の来季の活躍に期待が高まります。
広島東洋カープ所属の野間峻祥外野手とは?
広島東洋カープ所属の野間選手は、スピード感あふれるプレーが持ち味の外野手です。2014年度のプロ野球ドラフト会議にて、広島東洋カープから1巡目指名を受け、現在に至るまで同球団で活躍しています。
当時の契約金は1億円プラス出来高払いで5,000万円、金額は推定ですが年俸1,500万円という条件でした。そして入団時には、当時の緒方監督が入団当時につけていた「背番号37」を受け継ぎました。
2015年にはオープン戦の初戦に当たる読売ジャイアンツ戦にて、1番・右翼手としてスタメンで出場します。1984年の小早川選手以来、31年ぶりにオープン戦の初戦で本塁打を新人選手が放ちました。
オープン戦には12試合出場し、守備や走塁が高く評価されたことで、開幕一軍入りを果たします。2015年、2016年と2年連続で開幕一軍入りを果たしますが、開幕から8打席ノーヒットと結果が乏しかったため、開幕直後の4月3日に出場選手登録を抹消されてしまいます。
その後、9月10日に入れ替わりで一軍に復帰するものの、2017年にはキャンプ中に負傷離脱した影響もあり、3年連続の開幕一軍は叶いませんでした。2018年から調子を取り戻し、この年に大きなブレイクを果たします。
2019〜2022年には紆余曲折しながら広島東洋カープで活躍し、各所で高い評価を獲得しています。今季はコンディション不良や新型コロナウイルス感染で一時離脱をしていますが、打席・打数・打率ともに好ましい結果を残しました。
来季も広島東洋カープに残留することが決まっているため、同球団での野間選手の活躍する姿を見ることができます。来季の動向に注目したいところです。