2022年9月に、株式会社オトバンクが実施した「おとなの読書習慣調査2022 」によると、高世帯年収層(世帯年収1,000万円以上)は平均世帯年収層(世帯年収500〜600万円)に比べ、ビジネス書を読む人の数が1.6倍近く多いことがわかりました。また、高世帯年収層のほうが外出先でも読書をする人が多いとのことです。
この調査では、全国の20〜69歳以上の高世帯年収層の男女400人と、平均世帯年収層の男女400人、計800人にアンケートを実施しました。はじめに「1ヶ月の読書量(冊数)」を調査したところ、どちらの世帯も「読まない(0冊)」と回答。
一方、「月に1冊以上読む」という質問に対しては、高世帯年収層が63%、平均世帯年収層が50%という結果となり、高世帯年収層のほうが約1.3倍本を読む人が多いことがわかりました。
また、本のジャンルについては、どちらの世帯も「小説」が約50%で最多。しかし、「ビジネス書」では高世帯年収層が16%、平均世帯年収層が10%と明確な差がつきました。「専門書」や「自己啓発書」に関しても、高世帯年収層のほうが多く読んでいるという結果に。
つまり、高年収の人ほど読書習慣があり、平均世帯年収層に比べてビジネス書や自己啓発書を多く読んでいる、という事実が「おとなの読書習慣調査2022 」によって判明しました。
読書サブスクリプションサービスの使用率も異なる
本調査では、読書習慣やよく読むジャンルの違いがわかっただけでなく、読書サブスクリプションサービスの使用率についても判明しました。「読書サブスクを利用している」と回答した人は、高世帯年収層が40%、平均世帯年収層が25%という結果に。
読書習慣がある人は紙の本だけでなく、電子書籍やオーディオブック、読書サブスクなどを積極的に活用していることが判明したのです。
また、「読書をする場所」という質問については、どちらの世帯も「自宅」が最多で、「電車やバスなどの公共交通機関」は高世帯年収層が41%、平均世帯年収層が28%という結果に。「オフィス」や「カフェ等の飲食店」、「車やタクシー」に関しては、どれも高世帯年収層のほうが多いことがわかりました。
さらに、高世帯年収層のほうが移動中や休憩中など、外出時のスキマ時間を読書時間として活用していることも判明。
確かに、スキマ時間を活用して読書をするとなると、紙の本よりも電子書籍やオーディオブックのほうが利便性が高いと言えます。全員に限った話ではありませんが、高世帯年収層のほうがスキマ時間や読書サービスを上手く活用できているのかもしれません。